受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

女子学院中学校

2023年6月21日(水)

キリスト教に基づく人間教育で
豊かな知性と高い志を養う

 築地居留地内に創立されたA六番女学校を創立の起点とする女子学院中学校・高等学校は、日本で最も歴史があるキリスト教系の女子校の一つです。1870年の創立以来、キリスト教を基盤とした人間教育に力を注ぐとともに、実践的な学びを多く取り入れて、豊かな知性と自主性を育てています。

 SAPIX代々木ホールで行われたこの日の説明会に登壇した学院長の鵜﨑創先生は、聖書にある「タラントンのたとえ話」を引用しながら同校の教育方針を示しました。これは、主人から預かった財産(タラントン)を増やした使用人は称賛され、減らさないようにと土に埋めておいた使用人は追い出されてしまったという話です。「タラントンは英語の『才能、才能ある人』を表すことば“talent”の語源となっていて、預かった財産とは神から与えられた才能を指しています。その内容や大きさは人それぞれ違いますが、それは問題ではなく、自分の持つ能力に気づき、伸ばす努力をして、社会のために生かすことこそ、人としての務めだと教えているのです」と述べました。

 同校では細かい校則を定めず、服装が自由なことにも触れ、「わたしたちは、決められたルールを守らせることを望んではいません。学校行事や部活動などをすべて生徒主体で行っているのも、自由には常に自分と他者に対する責任が伴うことを学んでもらうためなのです。初代学院長である矢嶋楫子先生が説いた『あなた方は聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい』ということばが、学院の自治を支えています」と説明しました。

視野を広げ、感性を磨くために
文系・理系のいずれかに偏らない学習を

 最難関大学への高い進学実績でも知られる同校ですが、「受験に特化した学びは志向しません。視野を広げ、興味・関心を引き出すような取り組みを大切にしています」と鵜﨑先生は強調しました。創立時から実践しているのが、リベラルアーツです。理系・文系の区別は設けず、生徒全員がすべての科目を等しく学ぶカリキュラムとなっています。人間教育の一環として「話し合う機会」が多く設けられているのも特徴で、「中2ごてんば教室」「高3修養会」や、中高生有志が参加する「春の修養会」などでは、テーマに基づいたディスカッションが重ねられます。また、「高1ひろしまの旅」をはじめとする平和学習や、各界で活躍する人材から話を聞く講演会など、多様な考えに触れる機会が多くあります。

 「学院の土台を築いた宣教師マリア・ツルーは、『自分に力があるのに、他を助けなかったとき、苦痛を感じるような女性になりなさい』と教育の指針を示しました。本校での6年間を通じて身につけてもらいたいのは、他を思いやる心、自分で判断する力、何ごとにも適応できる柔軟性です。与えられた賜物を生かし、社会に貢献する女性を、世に送り出すことが本校の使命だと考えています」と結びました。

イメージ写真 東京メトロ有楽町線「麴町」駅から徒歩3分の立地に建つ校舎。パイプオルガンの荘重な音色が響く毎朝の礼拝から一日が始まります

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