受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立小石川中等教育学校

2023年7月3日(月)

創立時から継承される理念の下
6年一貫の充実した教育を実践

 2006年に開校した東京都立小石川中等教育学校の起源は、1918年に創立された東京府立第五中学校にさかのぼります。100年以上にわたって受け継がれてきた「立志」「開拓」「創作」を理念に掲げ、中高一貫校の強みを最大限に生かした教育を実践しています。

 SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会では、校長の鳥屋尾史郎先生が登壇し、教育活動の3本柱「小石川教養主義」「理数教育」「国際理解教育」を紹介しました。

 同校では、幅広い教養を重視する「小石川教養主義」に基づき、卒業までクラスを文系・理系に分けることはしていません。カリキュラムで最も特徴的なのが、6年を通して実施される課題探究型学習「小石川フィロソフィー」です。1年生(中1)から段階的に探究のスキルを伸ばし、課題発見力、継続的実践力、創造的思考力の三つの力を育成します。5年生(高2)では各自がテーマを設定して1年間、研究に取り組みます。6年生(高3)になると5年間の学びを論文にまとめ、その成果を校内外に広く発信するという流れです。鳥屋尾先生は、「課題研究のテーマは多彩で、なかには大学レベルの研究に挑む生徒もいます」と述べました。

グローバルに活躍できる人材を育成
大学卒業後に実を結ぶ力を培う

 「理数教育」については、4期連続でスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けていることに加え、全生徒に高度な理数系カリキュラムを提供していることが伝えられました。また、昨年度から4年生(高1)に理科と数学の両面から課題解決を試みる「理数探究基礎」という科目が設定されたこと、今年度からは5年生に物理・化学・生物・地学を横断的に学ぶ「小石川サイエンス」を導入したことなども紹介されました。このように、探究活動につながる新たな試みも取り入れています。

 「国際理解教育」では、全員参加で2週間のホームステイを体験するオーストラリア海外語学研修(3年生)とシンガポールへの海外修学旅行(5年生)を軸に、英語教育にも力を入れ、習熟度別の少人数クラスでの授業によって4技能を高めています。「5名の外国人教員が日本人教員と共に授業を担当するほか、オンライン英会話も実施して、英語を使う機会を多くしています」と、鳥屋尾先生は話します。

 9月に芸能祭・体育祭・創作展の三大行事をまとめて開催する「行事週間」も、同校の大きな魅力の一つです。生徒たちはこうした行事や部活動に全力で取り組みながら、進路に関しては、難関国公立大学を中心に多数の現役合格者を輩出しています。鳥屋尾先生は、「進学実績はあくまでも、さまざまな教育活動の成果の表れだと考えています。本校では、大学合格のその先を見据え、社会に出てからも伸び続ける人を育てることを大事にしています」と強調しました。

 最後に、2024年度入試からウェブ出願が導入されることが伝えられ、説明会は終了しました。

イメージ写真 大学との連携による共同研究も盛んで、多くの生徒が国内外の理数系コンテストで優秀な成績を収めています

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