受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

自修館中等教育学校

2023年7月24日(月)

多彩な探究プログラムで社会とかかわり、「主体的で対話的な学び」を実践する

 神奈川県伊勢原市にある自修館中等教育学校は、向上学園が1998年に開校させた進学校です。当初は中学校でしたが、2001年に中等教育学校になりました。「明知・徳義・壮健の資質を磨き、実行力のある優れた人材を輩出し、人間教育の発揚を目指す」という建学の精神の下、自主・自律の精神に富み、自学・自修・実践できる「生きる力」の育成に力を注いでいます。

 この日のオンライン説明会では、入試広報室長の古跡雅宣先生が学校紹介を担当しました。同校の大きな特長の一つが、4学期制を導入していることです。一つの学期はいずれも3か月で、その間に初夏休み、夏休み・秋休み、冬休み、春休みを各7日~10日設けています。夏休みが長くなりすぎないので、生活リズムの乱れが最小限に抑えられ、先学期の学習内容の定着度がより高まる効果があるそうです。

 6年間の完全中高一貫教育を行う同校では、中学と高校とで学習内容が分断されず、最適なカリキュラム編成とスピードで授業を進めることができます。古跡先生は、同校の学びの柱として「主体的で対話的な学び」「国際的に活躍するための力をつける学び」「多様な価値を認められる学び」の三つを挙げ、それぞれについて説明しました。

 創立時から取り組んできた探究をバージョンアップしたのは、「主体的で対話的な学び」を実践するためです。社会と積極的にかかわり、働きかけることを活動のベースとした「自修館探究プログラム(C-AIR)」を2020年度から導入しています。行政や研究機関と連携しながら、1年(中1)では人文・社会系、2年(中2)では理工・生物系の探究の仕方を学びます。3・4年(中3・高1)では学術分野ごとのゼミに分かれて専門的な探究に挑戦し、論文を作成します。5年(高2)では、社会の発展に貢献することをめざした、より自主的な探究活動を進め、6年(高3)でも、選択授業というかたちで大学進学を見据えた研究を続けることができます。

 日々の授業においても探究的な学びを進めるために、2021年度から定期考査を廃止し、単元や内容ごとに評価する方法へと改めしました。古跡先生は、「生徒の学習時間は定期考査を廃止する前よりも増えており、『以前は難しい問題を見るとすぐにあきらめてしまいがちだったが、よく考えることができるようになった』という声も聞かれます」と強調しました。

 「国際的に活躍するための力をつける学び」では、「楽しく」「正しく」英語を学びながら、これからの時代に必要な力を6年間かけて身につけていきます。全学年で週に一度行う「AE(Active English)」という授業では、ネイティブ教員と一緒に英会話の基礎からスピーチ、プレゼンテーションまでを行い、4技能をバランスよく伸ばします。また、今年6月には校内に「グローバルラウンジ」を新設しました。ネイティブ教員と楽しくコミュニケーションをとりながら異文化を体験できる場となっています。さらに、海外大学を志望する生徒は、海外大学進学協定校推薦制度(UPAS)も利用できます。一定の評定基準を満たすと、約100校ある海外の協定校に推薦で出願してもらうことが可能です。

 「多様な価値を認められる学び」では、「EQ」を学ぶ機会を設けています。「EQ」とは「こころの知能指数」のことで、感情と行動の間にあるフィルターのような役割を果たしています。生徒は「EQ診断」を受け、自身の精神状態を知ったうえでトレーニングを重ねながら、感情を調整し、他者を理解する能力を獲得していきます。

 このほか、生徒の興味・関心や好奇心を刺激する課外講座「土曜セミナー」や、SDGsへの取り組み、他国の生徒との交流などを通して、社会に開かれた学びを実践しています。その成果は進学実績にも表れており、2023年春は、東京大学を含む国公立大学に10名が合格したとのことです。

イメージ写真 2023年6月にプレオープンした「グローバルラウンジ」のオープニングイベントの様子です

www.jishukan.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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