受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東海大学菅生高等学校中等部

2023年7月24日(月)

環境教育と国際理解教育を柱に、「気迫を持って21世紀を生き抜ける人材」を育成

 東京都あきる野市に広大なキャンパスを構える東海大学菅生高等学校中等部は、「自然が教科書だ。」をスローガンに掲げています。緑豊かな立地を生かした環境教育と、グローバルリーダーの育成に必要な国際理解教育を柱とし、「気迫を持って21世紀を生き抜ける人材の育成」に努めています。

 この日のオンライン説明会を担当したのは、特進一貫コース長の鑓水忠孝先生です。まず、系列である東海大学について紹介しました。東海大学は湘南キャンパスなど全国七つのキャンパスに、23学部62学科を展開する総合大学です。「一般受験では合格するのが難しい医学部医学科のほか、航空パイロットの資格取得が可能な工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻、航海士や水族館の飼育員を養成する海洋学部など、珍しい学部・学科もあります。付属校である本校からはこれらにもスムーズに進学でき、進路の選択肢が幅広いことが魅力です」と話しました。

 内部進学先となる学部や学科は、生徒の希望に、高校の全学年で毎年実施される基礎学力テスト「学園基礎学力定着度試験」の成績を加味して決まります。高3の6月には進学先が決定するので、生徒はその後、留学をしたり、部活動に専念したりしながら伸び伸びと残りの高校生活を過ごしているそうです。中高大連携による学習活動も活発で、中1からキャンパス訪問や大学教授による「出前授業」が実施されています。加えて、毎年恒例で東海大学の系列14校が一堂に会する文化とスポーツの祭典「学園オリンピック」に参加しています。文化部門では国語、ディベート、芸術、数学などをテーマにした多彩な特別プログラムが、スポーツ部門では柔道や陸上など9種目の競技大会が実施されますが、生徒が好きなことや得意なことに取り組み、互いの才能を引き出しながら成長していく機会となっているそうです。

 続いて、同校の教育システムについて説明がありました。中等部からの入学者は、東海大学への内部進学希望者を対象とした「一貫進学コース」か、東海大学医学部への内部進学や国公立大学・難関私立大学への現役合格をめざす「医学・難関大コース」か、いずれかに所属します。中高一貫のカリキュラムに沿って学んでいくことは同じですが、「医学・難関大コース」は「世界標準の力」を育成するためのさまざまな独自プログラムを採用している点が特徴です。たとえば「STEAM教育プログラム」では、専門家の指導の下、宇宙探査ロボットのプログラミングなどを学ぶ「e-kagaku遠隔講座」を開講しています。また、「英語運用力向上プログラム」では、イギリスのケンブリッジ英語力検定試験に向けてネイティブ教員による授業やオンライン英会話などに取り組み、コミュニケーションがとれる実用的な表現力の習得をめざします。「異文化交流プログラム」も充実しており、デンマークへの海外研修を予定(情勢により時期を検討中)しているほか、オーストラリアでのホームステイやカナダへのターム留学も実施されています(希望制)。国内では横田基地内の横田ミドルスクールやハイスクールの生徒との交流体験も行っています。「環境教育プログラム」もあり、東海大学の教授の指導の下で里山学習を経験し、発見した課題について研究結果を論文にまとめます。なお、修学旅行は北海道・知床を訪れ、SDGsに関連させて学びを深めます。

 このほか、全国大会での華々しい実績を誇る高等部の硬式野球部や吹奏楽部をはじめ、クラブ活動が盛んなこと、一流ホテルでの調理経験を持つシェフが腕をふるう給食が提供されていることなども紹介されました。鑓水先生は「自分に合う学校を選ぶには、実際に足を運んで学校のカラーをしっかりと見極めることが大切です。本校では、今年は文化祭や音楽祭への参加も人数制限なしで受け入れる予定です。ぜひお越しいただき、生徒や学校の雰囲気を体感してください」と語り、説明会を締めくくりました。

イメージ写真 JR「八王子」駅からスクールバスを運行。東京ドーム1.2個分の広大なキャンパスには、地上6階・地下2階建ての校舎や人工芝グラウンドなどがあります

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