受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

藤嶺学園藤沢中学校

2023年7月28日(金)

日本人としてのアイデンティティーを確立した、国際社会で活躍できる男子を育成

 藤嶺学園藤沢中学校・高等学校は、時宗総本山・清浄光寺(遊行寺)の僧侶養成機関を前身とする仏教系の男子伝統校です。建学の精神を「質実剛健」「勇猛精進」とし、これからの時代を切り開くことができるたくましい男子の育成をめざしています。

 オンライン説明会では、今年度より校長に就任した林学先生が学校の概要、教育理念、学校生活、教育内容などについて紹介しました。まず、同校の特徴的な立地に触れ、「キャンパスは遊行寺の境内に隣接しています。仏教系の男子校はたくさんありますが、登下校時に生徒が本堂に向かって一礼する習慣があるところは非常に珍しいと思います」と話しました。

 グローバル教育にも力を注いでおり、「国際社会で活躍するためには、日本人としてのアイデンティティーを確立することが大事」という考えから、中1~高2の5年間にわたって、茶道と剣道を必修としています。茶道を通じて品格を向上させるとともに礼儀を体得し、おもてなしの心を学びます。その集大成として、中3では「卒業茶会」を、高2では「修了茶会」を開催します。生徒は陶芸の授業でみずから作った茶器でお茶を点て、保護者に振る舞います。わが子の気持ちのこもったおもてなしと立派な所作を見て、その成長ぶりに感動する保護者も多いそうです。

 探究活動も重視しています。生徒一人ひとりが失敗を恐れず、個性を発揮しながらさまざまなことに挑戦し、達成感を積み重ねて、男子としてのたくましさや打たれ強さを培っていけるように指導しているとのことです。林先生は「小さな達成感で構いません。それを幾重にも重ねて自信を蓄え、大きく社会貢献できる男子に育ってほしいのです」と話しました。

 中学校では、自学自習の習慣を確立するため、部活動は週3日(月・木・土)までとし、それ以外の放課後は、「TASL(Tohrei After School Learning)」というプログラムが実施されています(中1は必修、中2・3は希望制)。放課後に2時間、宿題や予習・復習を行うもので、自学自習の習慣が身につきます。ここで、学習の優先順位のつけ方や勉強の仕方なども指導しています。

 きめ細かい教育を実践するため、中学・高校とも35人×3クラスの少人数制となっているのも特徴です。林先生は「学年担当の教員は生徒全員の顔と名前を覚えているため、面倒見の良い指導を行える環境です」と話しました。進学指導については、「まず大学ありき」ではなく、「なりたい職業は何か」「その職業に就くために学部はどこを選ぶべきか」について、生徒一人ひとりが成長の各段階でじっくり考えていけるように指導しています。たとえば、中1では「自主研修」「研究発表」を行い、問題解決能力やプレゼンテーション力を養います。中2では「職業講演会」「研究発表」を通して、職業に対する興味・関心を高め、使命感を養成します。中3では「職業体験」「卒業研究レポート」に取り組み、大学進学を意識したプログラムへと移行します。

 文系・理系の選択は高2で行いますが、あくまでも国公立大学進学に対応できるカリキュラムになっています。これまで中学からの一貫生と高校からの入学生とは別のクラスに所属していましたが、今年度から、国公立大学進学をめざす混合クラスが新設されました。

 宗教教育は、林先生によると「濃くもなく、薄くもなく」取り入れています。具体的には、まず中1・2で登下校時に遊行寺の本堂に向かって一礼する習慣を身につけます。中3では僧侶による道徳・宗教の授業と、熊野研修旅行があります。高2では遊行寺との連携により、自己の内面を探究するさまざまな行事が行われています。

 最後に、林先生は「ジェンダー意識が問われる時代にあっても、男子校には男子校の良さがあります。飾らない自分でいられる、素直な自分を見せることができる、すべての生徒の居場所が見つかるのが、男子校です。どんな子にも必ず個性を発揮できる環境があります」と結びました。

イメージ写真 JR・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄「藤沢」駅、小田急江ノ島線「藤沢本町」駅から徒歩15分。キャンパスには人工芝のグラウンド、武道場、茶室、食堂などがそろっています

www.tohrei-fujisawa.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ