受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

帝塚山中学校

2023年8月29日(火)

「男女併学制」と「コース制」で
一人ひとりに適した学びを提供

 説明会の冒頭、帝塚山中学校・高等学校の様子が動画で紹介されました。授業やクラブ活動など、生徒たちが楽しそうに学校生活を送っているのが伝わってきます。校舎は、最寄りの近鉄学園前駅から直結しておりアクセスは抜群です。同敷地内に幼稚園から大学・大学院まであるため、キャンパスが非常に広いのも魅力です。

 続いて、同校の学びについて説明がありました。大きな特徴は、クラスや授業は男女別で、学校行事やクラブ活動は男女合同で行う「男女併学制」を採用していることです。生徒の希望進路に応じたコース制を導入し、男子は「スーパー理系選抜クラス」「英数クラス」の二つ、女子は「スーパー選抜クラス」「英数クラス」「女子特進コース」の三つに分かれて学びます。

 入試対策部長の松倉博幸先生によると、「特に中学の時期は、読解力などの面で男子と女子の能力に差があり、学習の指導方法が異なります。それぞれに対して適切なアプローチができるのが、男女併学制の良さです」とのこと。コース制については、「基本となるカリキュラムや使用する教科書は同じです。どのコースでも、国公立大学への現役合格を目標に指導しています。高2までに中高の学習内容をすべて終了し、高3からは大学受験に特化した内容で学びます」と説明しました。

 なお、2027年度より、高校のみ「男女共学」となります。現在6年生の子どもたちは、中学校では男女併学制で、高校では男女共学制で学ぶことになります。

 学習サポートも充実しています。中1・2では、指名制の補習を行うことで学習が遅れがちな生徒をフォローし、さらに学びたい生徒のためには発展的な内容を扱う講習も行っています。中3から高3の長期休暇中には「大学受験セミナー」を希望制で開講。高3の夏期セミナーでは、教科別・志望別に分かれた80以上の講座が設定されます。また、予備校の講師による特別授業の京大合格ソリューションや、医学部医学科対策に特化した集中セミナーもあります。

 こうした手厚い指導の結果、今春は196名が国公立大学に合格。そのうち29名が医学部医学科への合格者です。

中学校ではクラブ活動は原則全員参加
文武両道で心身を育てる

 また、豊かな人間力を育てるために、クラブ活動も重視しています。「中学生は原則全員参加です。高校生は任意ですが、6~7割の生徒が何らかのクラブに加入しています」とのこと。世界大会に出場経験のある理科部ロボット班、全国大会常連のギターマンドリン部、全国大会に出場した経験のある卓球部やテニス部など、運動系・文化系問わず、大きな成果を上げています。

 行事も大切にしており、キャリア教育と関連させたものが多数あります。中2では現役京大生によるプログラミングの体験授業を、中3では校内の天文台を利用した宿泊天体観測を実施します。高2では、2019年から情報の授業の一環として、高校生向けのビジネスアイデアコンテストキャリア甲子園に参加。挑戦した生徒は「決勝大会には進めなかったものの、とても良い刺激になった」と言います。これらの行事を通して、生徒たちは学ぶ意欲をより高めています。

 2024年度入試については、昨年度から変更点はないとのこと。「後の日程の試験は競争率が高いからとあきらめず、最後までチャンスがあると考えて挑戦していただきたいです」と話し、説明会を終えました。

イメージ写真

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