受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

国本女子中学校

2023年9月1日(金)

カナダ・アルバータ州認定のカリキュラムの下、世界に羽ばたくグローバル人材を育成

 世田谷区喜多見にある国本女子中学校・高等学校は、1942年創立の伝統ある女子校です。開校時から受け継がれてきた情操教育を大切にする一方、近年ではグローバル時代を見据え、教養プログラムを融合させた国際教育を中高6か年かけて行えるよう、改革を推進しています。

 この日のオンライン説明会であいさつに立った校長の豊田ひろ子先生は、トロント大学大学院の博士号を持つ、バイリンガル教育の専門家です。グローバル化社会に対応した人材の輩出をめざす同校では近年、英語教育に力を注いでおり、高校の「ダブルディプロマ(DD)コース」には、カナダ・アルバータ州認定の海外校「Kunimoto Alberta International School(KAIS)」が併設されています。豊田先生は「単に英語教育を強化しようとしているのではありません。日本とカナダの教育メソッドを融合して、グローバル人材に必要な思考力、判断力、表現力、主体性、協働力、多様性への適応力を併せ持った女性の育成をめざしています」と述べました。

 次に、教頭の吉田素一先生が教育内容について説明しました。同校では高校に、各教科をバランスよく学ぶ「総合進学コース」と、英語に特化した課外授業を実施する「ダブルディプロマ(DD)コース」を設けています。このうちDDコースの生徒は国本女子とKAISの両方に在籍することとなり、高校卒業時に日本とカナダの二つの高校卒業資格を取得できます。そのため、中1・2では高校での志望コースを念頭に置き、5教科の基礎学力をしっかりと高めます。なかでも英語は、週7時間のうち4時間が日本人教員とネイティブ教員とによるチームティーチングの授業、3時間がネイティブ教員単独の授業です。全授業にネイティブ教員がかかわって英語4技能を徹底的に鍛えます。特に高校でDDコースへの進学を希望する生徒は、放課後、英語以外の教科についてもアルバータ州認定教員によるイマージョン教育を受け、「英語で学ぶ」基礎を築き、中3までに英検®2級以上の取得をめざします。中3ではDD準備コース、総合進学コースに分かれ、高校からの活動に備えます。吉田先生は「英語はインプットするだけではなく、アウトプットすることも重要です。本校では、音楽や美術を通して英語に親しむプログラムを採用するなど、生徒の習熟度に合わせてスキルを磨く環境を整えています」と話します。

 また、中学の「総合的な学習の時間」には、「教養プログラム」として体験学習も取り入れています。事前学習・体験・振り返り・アウトプットを一連の流れとする校外学習に加え、各界の専門家を招いて行う、双方向型のアカデミックな学びの機会もあります。たとえば、日本語学者との「俳句作り」や、染織家からレクチャーを受けながらタマネギの皮を使って染め物をする「草木染」など、生徒たちの好奇心を刺激するものが実施されています。これらの取り組みの目的について吉田先生は、「感受性の豊かな時期にさまざまなジャンルのスペシャリストに出会い、『本物』に触れることで、みずからのキャリアを考える際のヒントにしてほしいのです」と語りました。

 最後は、2024年度の中学入試についてです。入試広報部長の倉持宣良先生は、まず入試科目の変更点として、帰国生入試に英語型(英語・面接)を、一般入試に算数1科、英語1科をそれぞれ追加すること、特待S1入試を新設することを発表しました。また、資格優遇措置の内容が刷新され、英検®4級・漢検5級・算検6級の取得者には5点ずつが加点されることになりました(帰国生入試の英検®は3級10点から)。各資格とも1級上がるごとに5点が上乗せされ、2科入試では40点、1科入試では20点を上限とします。特待生制度もあり、入試得点率65%以上で入学手続き金が免除されます。得点率75%以上の場合は1年間、帰国生入試・特待S1入試で得点率85%以上の場合は3年間、授業料が給付されます。倉持先生は「特待S1入試の合格基準に達しなくても、一般入試枠の合格基準を満たすことがあるので、積極的に挑戦してください」と結びました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 北米型の教育を実践する同校では、1人に1台のタブレット端末を配布するなどして、ICT機器を積極的に活用したアクティブラーニング型の授業を行っています

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