受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大妻多摩中学校

2023年9月6日(水)

主体的に学ぶ姿勢を重視した取り組みで、個々の夢の実現をめざす

 1908年に大妻コタカが創設した私塾から発展した大妻学院が、多摩に高等学校を設立したのは1988年のことで、その6年後には中学校も併設されました。伝統的な女子教育を受け継ぎながらも、社会で活躍できる自立した女性の育成をめざしています。そんな同校のスローガンは、「わたしの力を、未来のために」です。学力だけでなく人間力を身につけ、「予測困難な未来社会の中で活躍・貢献する女性の育成」をめざし、「自立自存」「寛容と共生」「地球感覚」の三つを教育理念に掲げています。

 説明会の冒頭、校長の熊谷昌子先生は、そんな同校の特徴について、「豊かな緑に囲まれた伸び伸びとした環境で、生徒たちは子どもから大人へと変化する貴重な6年間を過ごします。“一生懸命やることには価値がある”という共通した価値観の下、生徒たちはお互いの努力をたたえ合える関係性を築いています」と話しました。

 三つの教育理念を基盤に、同校では「Tsumatama SGL」と呼ばれるプログラムを実践しています。SGLは、科学教育プログラム「Science Education」、国際教育プログラム「Global Education」、教養教育プログラム「Liberal Arts Education」の三つで構成され、生徒たちは環境問題ワークショップ、学外の人や機関と連携したイベント、教科横断型の多彩なプログラムなどに取り組みます。中学では基礎学力を固めると同時に探究心を育み、高校では一人ひとりの未来につながる深い学びへと発展させていきます。熊谷先生は「中1・2では、将来必要となる基本を学び、中3・高1では、自分の強みを考えて将来の目標を模索します。そして高2・3では、自分が選んだ道に邁進するというのが6年間のストーリーです」と語りました。

 最近では、外部コンテストやコンクールに積極的に挑戦する生徒も増えており、その活躍が書籍に取り上げられた者もいるそうです。熊谷先生は「目標となる上級生がいて、下級生はその姿にあこがれを抱き、夢に向かってがんばりながら成長します。このような“良い連鎖”があるのは、本校の特長の一つでしょう」と結びました。

 英語科主任の山根千明先生からは、英語・国際教育について説明がありました。同校では、英語を使いながら考え、自分の意見を英語でまとめるといった実践的なコミュニケーション能力の育成を重視しています。2020年度からは教科書を5回繰り返し学習する「5ラウンド制」を導入しました。英語運用力のさらなる伸長のため、学校全体で定期的にGTEC®を受検するとともに、英検®への挑戦も推奨しています。

 中2から高1までは、よりハイレベルで洗練された英語力を身につける「国際進学クラス」が設置されます。同クラスの特徴は、ネイティブ教員の授業が総合進学クラスより3時間多く設定されていること、高1では希望者全員が3か月間のターム留学に参加できることなどです。なお、同クラスでは高校卒業までに英検®準1級を取得することが目標とされています。「クラスは毎年入れ替わるため、どの入試形態で入った生徒にも国際進学クラスに在籍するチャンスがある」とのことです。

 続いて、進路指導部副部長の村上晴彦先生が進路指導について説明しました。卒業生の9割以上が他大学に進学する同校では、進路指導目標として「確かな『個』の確立」を掲げています。一人ひとりの夢を実現させるために、中学の早い段階から主体的に学ぶ姿勢を身につけさせようと、中高生向けのビジネス手帳や放課後自習室システムを活用し、学習習慣の確立と基礎学力の定着を図っています。

 また、6年間を通して幅広い教養や豊かな人間性を養う機会も豊富です。中2の「グローバル・キャリア・フィールドワーク」では全員でオーストラリアを訪問し、中3の「英国セミナー」「トルコセミナー」では2週間のホームステイで海外生活を体験します。ターム留学はイギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、カナダに、高1・2の約50名が派遣されます。このほか、JICAの出前授業、卒業生や保護者による講演会など、さまざまな企画が行われています。さらに、受験補習、勉強合宿(高2冬休み、高3夏休み)なども実施し、より効率的に学習できる体制を整えています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 明るく開放的な図書室・自習室は、吹き抜けのある広々とした空間です。2階には約200席のキャレルデスクが並び、落ち着いた環境で学習できます

www.otsuma-tama.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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