受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大妻中学校

2023年9月7日(木)

百十余年の歴史を持つ女子伝統校
多様性に富み、伸び伸び過ごせる環境

 大妻中学高等学校は、家業と学業を両立させながら教師となった大妻コタカが女子教育に情熱を傾け、1908年に開設した私塾を起源とする女子伝統校です。

 説明会の冒頭、あいさつに立った校長の梶取弘昌先生は、「大妻の生徒は多様性に富み、伸び伸びとしているのが最大の魅力です。これからの社会では、女性の活躍のあり方も多様であるべきです。大学進学率や偏差値にとらわれず、みずから問いを立て、自分の頭で考えて行動できる力を伸ばす教育が求められるでしょう」と述べました。

 次に登壇した副校長の赤塚宏子先生は、約30年間、全国大会の常連として活躍しているバトン部の活動を例に挙げ、「答えのない問い」に対する生徒たちの取り組みを紹介しました。多くの部員は入部した時点では初心者ですが、6年間で全国レベルまで技術力を高めています。「以前は大会の前にオーディションをしていましたが、生徒から『仲間を切り捨てたくない』という声が上がりました。現在は上級生が下級生をケアするメンター制度や、立候補制を導入し、賞を獲得することよりも、それぞれの長所を生かした演技をして、自己肯定感を培うことを最優先としています。何もないところから作品を作り、形にしていく活動では困難にもぶつかりますが、みんなで知恵や力を集め、『集団突破力』で乗り越えていくのが大妻生です。このような未来を託せる女性たちが育っているのは本校の伝統であり、誇りに思います」と赤塚先生は語りました。

医学部医学科への進学者数が急増
海外大学への進学者数は過去最高に

 続いて入試広報部長の長谷良一先生が登壇し、「先取り学習は行わず、授業内容が必ず理解できるよう、ノートを頻繁にチェックしながら予習を軸とした学習サイクルの定着に取り組んでいます」と、日々の教育について説明しました。また、2020年度は4名だった医学部医学科への現役合格者数が、2023年春は15名にまで増加したことに触れ、「医療関係者による講演を聴き、議論したうえで論文を書く医療系探究講座を3年前に始めました。それによる意識変革の表れだと思います」とも述べました。

 説明会後半では、「次世代教育」の事例について各主任の先生が解説しました。グローバル教育部長の関孝平先生は、「中1の3学期には、教育の宝箱といわれる模擬国連に全員で取り組みます。日本の中高生である自分とは異なる立場と視点で考え、自信を持って発言する力、他者と協働しながら答えを導く力を育てています」と述べました。また、英語については「失敗を恐れずにどんどん使えるよう、生徒と一緒に元気な授業を作っています」とのことです。

 探究科主任の森弘達先生は「①物事や人と人とのつながりを重視するシステム思考、②データや数値を用いて科学的に考えるデータ思考、③新たな価値を創造するデザイン思考を学びながら、多様な個を組み合わせる『ジグソー法』という学習法に基づき、主体的・対話的・協働的な探究活動に取り組んでいます」と述べました。

 情報科主任の桑原里美先生は、「情報の授業の目的は、生徒がみずから問いを立てて分析し、ICTを効果的に活用して解決策を提案することです」と述べ、「情報検索における工夫の必要性」「情報の信ぴょう性の確認方法」「データの加工・分析方法」などの学習について紹介しました。

イメージ写真 吹き抜けで明るい光が注ぎ込む職員室前の3階ラウンジ。試験前に限らず、ふだんから先生に質問したい生徒たちでにぎわいます

www.otsuma.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ