受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

清風南海中学校

2023年8月31日(木)

確かな学力と豊かな人間性を育み
安心・尊敬・信頼されるリーダーをめざす

 仏教精神を基盤とした教育を行っている清風南海中学校は、今年の4月に創立60周年を迎えました。充実した学習指導によって確かな学力を養成しながら、豊かな人間性を身につける心の教育も大切にしています。

 入試広報部部長の伊藤豪紀先生は、最初に建学の精神である「徳・健・財」について説明しました。「徳」は自利利他を心がけること、「健」は規則正しい生活習慣を身につけること、「財」は常に正しい予算生活を送ることを指します。「安心と尊敬と信頼の対象となり、信用されうる人物になってほしい」と伊藤先生は話します。朝礼では般若心経を唱和するほか、「宗教」の時間も週に1時間設けられています。各学年で修養行事もあり、中1・高1は高野山、中2・高2は法隆寺、中3・高3は伊勢神宮を訪れるのも、こうした教育方針の表れです。

 この日の説明会では、生徒が制作した施設紹介やクラブ紹介の動画も流されました。約5万冊を所蔵する図書館、朝7時から開放されているスタディホール、人工芝のグラウンド、空調完備の体育館など、施設も充実しています。クラブ活動では、運動部も文化部も、生き生きと活動しているそうです。国際交流活動を行う「インターアクト部」など、ユニークなクラブもあります。定期試験で一定以上の成績が取れないと、クラブ活動への参加が認められないため、生徒たちは学習とクラブ活動の両立を常に意識しています。

 学校行事についても、さまざまな楽しいエピソードが紹介されました。今年の7月には、新型コロナで中止となっていた富士登山が復活。登山後は東京大学の見学も行われました。今年度からは中2で実施し、中3では海外研修を計画しているそうです。創立60周年を記念して、プールやグラウンドが併設された「岬学舎」の建て替えが進められており、水泳実習や宿泊行事などで利用される予定です。

きめ細かい学習サポートにより
難関国公立大学にも多数合格

 同校の授業時間は、月曜から金曜が7コマ、土曜が4コマの合計週39コマで、公立校の授業時間の約1.5倍を確保しています。中学入学時に「特進コース」(4クラス)と「スーパー特進コース」(3クラス)に分かれますが、両コースとも国公立大学の合格をめざして5教科をまんべんなく学びます。どちらのコースも教材・進度は同じですが、演習量や「学びの深度」は異なり、学年末に成績を考慮して入れ替えが行われます。

 中学では、「指名者補習」や「放課後学習会」を実施。中2から高3までは、さらなる高みをめざすための「希望者補習」など、放課後や長期休暇中にもきめ細かいサポートが行われています。

 これらの手厚い学習指導によって、生徒たちはそれぞれの希望進路を実現しています。2023年春は301名が卒業し、222名が国公立大学に合格。既卒生を含め、東京大学に6名、京都大学に29名、国公立大学医学部医学科に46名が合格しています。「本校では、全員が国公立大学を受験するためのカリキュラムを設けています。特進、スーパー特進のどちらかのコースでスタートしますが、中学入学時の成績は大学受験に関係はありません。入学後にどのように過ごすかが大切なのです」と伊藤先生は話し、中高6年間で学力を伸ばす環境が整っていることを強調しました。

イメージ写真

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