受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

四天王寺中学校

2023年9月1日(金)

仏教教育の下で人間性を磨き
女子に特化した教育を展開

 聖徳太子の「和の精神」を礎に、1922年に創立された四天王寺高等学校・中学校。100年を超える歴史のなかで豊かな人間性を備える女性を育ててきました。入学対策部部長の山田雅勇先生は最初に、全国の大学の理系学部生の男女比を紹介しました。女子の割合が少ないことを数値で示し、背景には「女子は文系」という固定観念があるのではないかと問題提起しました。同校では、仏教教育の下でこうした思い込みにしばられない女子教育を展開。この日の説明会は「中・高時代のMission」と題して、具体化しながら順に説明しました。

 一つめのミッションとして挙げたのが「宗教心を持つこと」です。これは特定の宗派を信仰するということではなく、神様仏様と対話する心を持つことで孤独に陥らず、強い倫理観が持てると言います。授戒会や仏教講話など、仏教行事を行っているのもそのためです。

 二つめは「可能性を確かめること」です。山田先生は女子校のメリットを「女子が成長するのにふさわしい教育環境が整っているのはもちろん、男女差を意識せずにあらゆる成長のチャンスを獲得できる」と強調します。クラブ活動や体育祭、文化祭といった学校行事でも生徒が主体となって伸び伸びと活動し、さまざまなことに挑戦する経験を通じて、みずからの可能性を広げています。

緻密・ていねいに学力を積み上げ
国公立大学に169名が合格を果たす

 最後に「進路を切り開くこと」をテーマに、キャリア教育と学力の伸ばし方について説明しました。学力面では、得意を伸ばし苦手を弱点にしないことを重視しているとのことです。「フィードバック→やり直し→いったん休憩を繰り返しながら、ていねいに学力を積み上げる。女子に特化した教育が本校の強みです」と話します。図書館や学習プラザなど自習ができる場を多数提供し、校内で勉強が完結できるように工夫しています。放課後には食堂も自習室となり、卒業生が学習サポーターとして常駐しています。「女子が苦手にしがちな数学や理科は『できる』『わかった』をこつこつ積み上げることでしっかり力をつけていきます」と力強く語りました。

 こうした学習の成果は大学合格実績にも表れています。2023年度は、169名(既卒生を含む。以下同様)が国公立大学に合格。また、国公私立大学・大学校の医学部医学科には129名が合格を果たしましたが、これは全国第8位、関西第2位の実績です。国公立大学の推薦入試(総合型・学校推薦型)を活用する生徒も増えており、今春は19名がこれを使って合格した大学に進学しています。

 2024年度の中学入試については、医志コースまたは英数Sコースから英数コースへの変更合格制度や、英数コースへの専願出願制度、3科・4科選択制などについて説明がありました。最後に受験生に向けて「最後まであきらめない、自分を信じる、周りを気にしない、全力を出し切ることを大切に、残りの期間を過ごしてください」とメッセージを送り、説明会を終了しました。

イメージ写真

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