受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

日本大学中学校

2023年9月9日(土)

付属校と進学校の良さを高いレベルで融合した「進学ハイブリッド校」として改革を推進

 1930年に日本大学の正付属校として開校した日本大学第四中学校と日本大学第四商業学校は、1948年に新制の高等学校となると同時に中学校を併設し、日本大学高等学校・中学校となりました。日本大学の教育理念「自主創造」の精神にある「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道をひらく」を実践しています。

 同校ではICT教育・グローバル教育・人間教育に力を注ぐとともに、7年後(2030年)の創設100周年に向け、日本大学高等学校・中学校基本計画(Road to 100th)を策定し、「進化」「新化」「親化」「深化」「真価」「芯化」の意味を込めた「SHINKA!プロジェクト」を推し進めています。

 この日の説明会の冒頭、校長の田村隆先生は同校の教育スローガン「Aiming high!」を紹介しました。これには「高みをめざそう」「目標を高く持とう」という意味が込められています。2023年度は「Explore, Dream, Discover!」というサブスローガンを設定しました。『トム・ソーヤーの冒険』など少年少女向けの娯楽小説で知られる作家マーク・トウェインのことばから引用したものです。田村先生は「6年間という学校生活のなかで志を立て、『真に求めるものを探究していこう』『夢を育み、実現をめざしてほしい』といった願いを込めています」と語りました。

 また、「SHINKA!プロジェクト」についても説明がありました。これは、大学受験でワンランク上の進路目標を立て、達成をめざすものです。具体的には、内部推薦制度を利用して日本大学に進学できるメリットを生かしつつ、国公立大学、最難関私立大学、海外大学を含めた幅広い進路に対応できる学びを実践します。付属校と進学校の良さを高いレベルで融合した「進学ハイブリッド校」として、改革を推進しています。同プロジェクトの成果は、導入2年目となる今年春の卒業生のうち4割以上が国公立大学・難関私立大学に現役で進学したという実績にも表れています。田村先生は「3~6年後には50人以上の国公立大学合格者を出したいと考えています。そのためにも、中学から入学される皆さんの学力をしっかりと伸ばす教育を展開していきたいと考えています」と強調しました。

 そのための大きな柱となるのが、「中高一貫2-1-3システム」です。これは、中高の6年間を中1・2の2年間、中3の1年間、高1~3の3年間の3段階に分け、学習効果の高いカリキュラムを編成するものです。まず、中1・2では「アカデミックフロンティアコース(AF)」と「グローバルリーダーズコース(GL)」の2コース制となります。AFコースは探究学習・体験学習に重点を置き、「能動的に行動し自ら道をひらく人材」を育てます。一方、GLコースでは英語教育・国際教育・海外研修を重視して、英語の授業はレベル別クラスで行います。中3では「特別進学プレコース」「総合進学プレコース」「総合進学プレコーススーパーグローバルクラス」に分かれ、高校から設置される各コースでの学びの準備を行います。田村先生は「中3の段階から、大学受験あるいは将来の進路について、意識を高めてもらうことが狙いです」と説明しました。

 田村先生は「本校の教育の最終的なゴールは、志望大学への進学を達成することに加え、豊かで幸せな人生を送ることです。そのための土台を作るために、きめ細かい教育で確かな力を身につけてもらいます。併せて、生涯にわたって学び続ける力を涵養する、すなわち『自立した学習者』を育成することも目標としています。生徒の皆さんは『この学校で学んでよかった』と、保護者の皆さま方は『この学校に行かせてよかった』と言ってくださるように、『生徒のために』をモットーに、教育活動を展開してまいります」と結びました。

 最後に、中学校教頭の齋藤善徳先生から2024年度入試の説明がありました。日程に変更はありませんが、午後入試となるA-2日程とB日程の試験開始時間が30分遅くなるとのことです。

イメージ写真 広いアリーナや室内プール、人工芝グラウンドなど、体育施設も充実。日本大学学部訪問など、付属校ならではの体験プログラムもあります

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