受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

横浜女学院中学校

2023年9月25日(月)

「愛と誠」の校訓の下、自己受容力を高めてグローバルな視野を持つ人に

 「愛と誠」の校訓の下、「感謝・信頼・希望」を重んじる教育を掲げる横浜女学院中学校高等学校。1947年に横浜千歳女子商業学校と神奈川女子商業学校が合併して横浜学院女子商業学校・横浜女子中学校となり、1999年に現在の校名に改称しました。

 この日の説明会では、冒頭に教務部長の鈴木俊典先生があいさつし、教育の特徴について説明しました。育てたい生徒像を「神様と人に愛されている存在として、自己受容力を高め、多角的かつグローバルな視野を持ち、社会貢献を果たすことのできる生徒」とする同校は、「自ら行動する」「自らを知る」「隣人を愛する」「隣人を知る」「世の中に働きかける」「世の中を知る」という六つの領域におけるコンピテンシー(資質・能力)の育成をめざしています。中1の段階から、英語による国際教育に重きを置いた「国際教養クラス」と、各教科をバランス良く学ぶ「アカデミークラス」とに分かれ、一人ひとりの自己受容力を高めながら、希望する進路と社会貢献を結びつけてそれを実現させられるよう、実力を伸ばしていきます。

 同校を象徴する教育の一つに、「CLIL(内容言語統合型学習)」があります。鈴木先生は「この『CLIL』とは、教科学習と英語学習を組み合わせた、内容と言語を相乗効果で習得できる学習法です。地理、多文化共生、生物多様性といったテーマを英語で学ぶほか、他者と協働しながら深く考え、発信するというタスク型の授業を展開しています」と話しました。

 教科横断的な学びを積極的に取り入れているのも特徴です。たとえば、中2では「平家物語/壇ノ浦」をテーマに、国語・社会・理科の3教科を横断的に学びます。高2では高校公民の新科目「公共」と家庭科を連動させ、企業とのコラボレーションによる産学連携プロジェクトに取り組みます。実際に、同校の制服を作っているメーカーであるフクゾーと生徒との共同企画により、トートバッグが商品化・発売されました。

 SDGsを軸とした探究学習「ESD」にも力を注いでいます。EDSとは、「持続可能な発展のための教育」で、地域や日本、世界が抱えるさまざまな問題に対して、自分ができることを見つけて実行できる行動力を身につけることをめざします。高1では、校舎のある石川町の元町商店街の店舗に協力を仰ぎ、SDGsの取り組みを取材して、ポスターでPRしました(2021年度)。高2では、その取り組みの集大成として小論文を執筆します。教員によるきめ細かい指導を受けながら、何度も書き直して完成させる小論文は、大学の総合型選抜入試でも活用されているそうです。鈴木先生は「国公立大学での総合型選抜入試においても、共通テストにおいても、問題文の量が増え、知識だけでは対応できなくなってきています。本校では、ベーシックな授業で基礎を固める一方で、一つの科目の知識を別の科目につなげられる思考力・判断力・表現力を養うクロスオーバーな学びも重視しています」と強調しました。

 2024年度入試については、教頭の佐々木準先生が「本校では、『価値を感じられる入試』を行うために、計5回、受験のチャンスを設けています。複数の日程で、国際教養とアカデミーの両クラスにチャレンジすれば、合格の可能性が高まります」と説明しました。受験後には得点開示も行っています。2024年度は出願方法について若干の変更点があるため、「最新の募集要項をご確認ください」とのことでしたい。

 最後に、校長の平間宏一先生が登壇し、「女子校の魅力は、思い切っていろいろなことにチャレンジできる環境が整っていることです。本校ではダイバーシティ(多様性)を尊重できるようになるために、海外研修の機会が全員にあります。お子さんが『良い人生だった』と思えるよう、いろいろなことを経験させてあげてください」と結びました。

イメージ写真 女子校が点在する山手の丘に建つキャンパス。教室で使用されている机は、宮城県大崎市鳴子の杉と無垢材で作られていて、生徒はぬくもりを感じながら学んでいます

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