受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立両国高等学校附属中学校

2023年9月20日(水)

「自律自修」を校訓とする
122年の歴史を誇る伝統校

 1901年に設立された東京府立第三中学校を前身とする東京都立両国高等学校は、2006年に附属中学校を開設し、併設型の中高一貫教育校となりました。2022年度以降は高校募集を停止し、完全中高一貫教育校として新たな歴史をスタートさせました。

 校内で行われたこの日の説明会で、校長の金田裕治先生は「めざすべき生徒の将来像」について、「自らの未来を切り拓く意欲と行動力をもち、リーダーとして活躍できる生徒」「広く深い教養と知性を身につけ、社会に貢献しようとする高い志と使命感をもった生徒」「健やかな心と体をもち、世界的視野をもって国際社会で活躍できる生徒」の三つを挙げました。そして、「開設以来、120年以上変わらない『自律自修』という校訓の下、本校が大切にしているのは日々の授業です。その結果として、国公立大学や難関私立大学に多くの合格者を輩出しています」と語りました。

 質の高い授業を支えているのは、東京都の公募によって、「両国で教えたい」と集まった教員陣です。ほぼすべての教科において、専任教員がハイレベルな指導を行っているのも、同校ならではの特徴です。

基礎・基本を充実させるとともに
キャリア教育で「志」を育てる

 特色ある教育活動としては、「理科・数学教育の充実」「志学(キャリア教育)の推進」「英語によるコミュニケーション能力の育成」の3点が紹介されました。

 理科は実験・観察を重視し、実体験に則した学びを通じて科学的思考力を養成しています。中学校においても分野別に専門の教員が授業を担当し、発展的な内容も扱って、高校理科との接続を円滑にしています。数学は習熟度別・少人数制授業を実施し、定着テストなどで基礎力を強化します。それとともに、グループワークを通じて解を導くまでの過程について生徒自身に説明させるなど、論理的な思考を重視しています。

 英語教育については、日本人教員と外国人講師とによるチームティーチングによって行われ、生の英語に触れる機会を多くしているのが特徴です。中3では、海外語学研修旅行でアメリカ・ユタ州を訪れます。また、すべての教科でグループ活動、スピーチ、プレゼンテーションなどを用いた対話型の学びを実践し、言語能力の育成に努めています。

 キャリア教育である「志(こころざし)学」にも力を注いでいます。総合的な学習の時間を使って、望ましい職業観・勤労観を培うとともに、職場体験や、生徒が企画立案する林間学校などの行事を通して、進むべき道を自分で決定する力を育てます。中学では、道徳の授業や職場体験、中3での卒業論文作成などにも取り組んでいるそうです。

 このほか、中高6年間を通して朝学習・小テスト・演習を行います。こうした「基礎・基本の充実」を重視する指導が、国公立大学・難関私立大学への高い現役合格実績に結びつき、2023年春は東京大学に5名、京都大学に2名、早稲田大学に37名、慶應義塾大学に19名が現役で合格しています。

イメージ写真 芥川龍之介や堀辰雄といった文化人や著名人を数多く輩出している、古い歴史を誇る同校。施設面の充実のため、2023年から空調工事を実施し、2024年夏には個別空調が完備する予定です

www.metro.ed.jp/ryogoku-h/ 別ウィンドウが開きます。

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