受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

神戸女学院中学部

2023年9月8日(金)

毎朝の礼拝で話を聞き、
生徒たちは自分に向き合う

 神戸女学院のルーツは、米国伝道会から派遣された2人の女性宣教師が神戸に開校した私塾です。今年で開校148年目となり、2025年に150周年を迎えます。この日の説明会は、ドローンで上空から校舎を撮影した動画による施設紹介から始まりました。岡田山という自然豊かな里山に建てられた校舎群は、名建築家ヴォーリズが設計したものです。当時からある12棟は2014年に国の重要文化財に指定されました。生徒たちは毎朝木々のトンネルを抜けて校舎に向かいます。

 同校の一日は、毎朝8時30分からの礼拝で始まります。講堂の入り口に掲げられているのは「愛神愛隣」という文字。「これは神戸女学院の永久標語であり、『神様を愛し隣人を自分のように愛しなさい』という意味です。学校で培った知識や力を、自分のためだけでなく、人や社会のために生かしてほしいという願いを込めています」と部長の森谷典史先生は話します。

 礼拝では、まず暗誦聖句(聖書のことば)を全員で暗誦します。今年度の年間暗誦聖句は「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」です。森谷先生は、「この先の人生でふと立ち止まったときに聖書のことばが力を与えてくれます」と言います。続いて、牧師、教員、卒業生、そして生徒など、さまざまな人の話を毎日聞きます。1年間で約180人が登壇するので、6年間で1000人以上の人の話を聞くことになります。生徒たちが特に興味をひくのは、先輩や仲間である生徒が語る話です。各委員会や行事のリーダーが、成功談だけでなく、悩んだこと、苦しかったことを話すと、それを聞いた生徒たちは、自分に向き合い、自分自身で答えを探すようになります。「この礼拝が、本校でのいちばんの教育の場と言えます」と森谷先生。続けて、「生徒は話を聞くことで、毎日何かを問われているのです。知らず知らずのうちに、自分で判断する力を身につけ、自分の道を見いだしていきます」と強調しました。

「クルー・メソッド」という教授法で
実践的な英語力を養成

 同校の英語教育は、「クルー・メソッド」という教授法で展開しています。「英語圏の赤ちゃんが英語を母語としてマスターする過程を再現するように英語を学習します。授業はオールイングリッシュで行い、教材には発音記号が書かれています。聞き分ける力をつけることで自分でも発音できるようになり、日本語を介さず“こういうシーンではこう話す”と瞬時に判断できる実践的な英語力を自然に身につけていきます」と森谷先生は説明しました。

 数学は先取り学習を行い、中2の1学期で中学の内容を学び終え、2学期からは高校の内容に入ります。高1の終わりには高校内容を終わらせ、高2で総復習、高3ではハイレベルな演習を行っています。卒業生の進路は、例年学年の約7割が理系、理系の半分は医学部となっています。

 新入生デイキャンプ、文化祭、体育祭など、多彩な行事が生徒主体で行われています。文化祭のエンディングや礼拝で、先輩から後輩へ「次はあなたたちの番」とバトンが受け継がれるシーンは、「生徒たちの情熱が講堂いっぱいに広がり、震えるほど感動的です」と森谷先生。「一生懸命であることは美しいと考えるのが本校の文化です」と締めくくりました。

イメージ写真

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