受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大阪星光学院中学校

2023年9月9日(土)

心の距離が近い学校
多くの合宿を体験し成長

 大阪星光学院は、カトリック修道会のサレジオ会によって1950年に設立されました。東京大学や京都大学をはじめとする難関大学に毎年多くの合格者を輩出する進学校として知られています。

 校訓に掲げるのは聖書の一節にある「世の光であれ」です。灯台の光(世界・社会を照らす)、電灯の光(会社や組織・自分の周囲を照らす)、ろうそくの光(家族や友人を照らす)のように、それぞれの光で世を照らす人になってほしいという願いが込められています。

 教育の基本姿勢は「アッシステンツァ」です。これはアシストと同じ語源のイタリア語で「ともにいること」を意味します。渉外広報部副部長の八木健太郎先生は、「生徒と教員、生徒同士、さらにOBとのつながりを大切にしている学校で、心の距離がとても近いことが特色です。引っ張るより寄り添うことを重視しています」と、温かい校風について伝えました。

 合宿の多さにも学校の特色が表れています。入学後すぐに行われる中1の聖トマス小崎研修館合宿では、中学校舎に隣接する研修館で1週間の共同生活を送り、ここから登校して授業を受けます。「学校生活に慣れて友だちをつくる大切な機会。友だちと刺激し合いながら学習習慣を確立し、ここから中学生活がスタートします」と八木先生は述べ、合宿の様子を動画で紹介しながら説明を続けます。このほかにも、和歌山県みなべ町の南部学舎と長野県信濃町の黒姫星光山荘では、体験型授業、登山、農村生活体験、スキーなどを経験し、1日10時間勉強に集中する勉強合宿なども行われます。中学3年間だけで多い生徒は50泊以上の合宿に参加しているそうです。

 クラブ活動も活発で中学生の約7割が運動部に所属し、文化系クラブも充実しています。学年を超えたつながりが生まれる場でもあり、限られた時間のなかで学習と部活動の両立を考える経験にもなります。

学習サポートを徹底
授業以外の学びの場も多彩

 学習面については、「学習量も宿題も多い」とのこと。中学では日々の学習習慣と基礎学力を身につけるため、定期テストのほか、英語・数学・国語は週1~2回の小テストを実施しています。合格点に達するまで何度でも追試を行い、指名制の補習や勉強合宿などでフォローしています。勉強合宿ではOBが協力。受験の体験談や大学生活についても話してくれるので、生徒たちは受験に向けてスイッチが入るそうです。

 「サポートは徹底しているので勉強についていけなくなる心配はありません」と八木先生。職員室前には質問コーナーが設けられ、いつでも気軽に質問・相談ができる環境も整っています。

 英語は基本的に毎日授業があり、週1回はネイティブ教員が担当。海外語学研修も充実しています。理科系教育では、国際学術系オリンピックへの出場や科学研究施設を訪問するサイエンスツアーなど、授業以外の取り組みにも力を入れています。

 また、高1生全員が参加する「京大キャンパスツアー」や、さまざまな分野で活躍する卒業生を中心に講師に招いて土曜日に行う「ほしゼミ土曜講座」など、魅力的なキャリア教育も展開しています。最後に八木先生は、「教員としては、生徒の6年間の成長を見守る責任と楽しさを感じています。いろいろな経験を通して一生のつながりができる学校です」と語り、説明会を締めくくりました。

イメージ写真

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