受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

玉川学園中学部

2023年10月27日(金)

最先端の学習環境の下、体験を重視した質の高い教育を実践し、一人ひとりの力を引き出す

 東京都町田市、横浜市、川崎市にまたがる61万㎡もの緑豊かな敷地を有する玉川学園は、幼稚部から大学・大学院、研究施設までがそろう総合学園です。真実の人間性を伸ばす「全人教育」を提唱した教育学者・小原國芳によって1929年に創立されました。キャンパス全域を学びに活用し、本物に触れて・感じて・表現することを主軸として、一人ひとりの力を引き出す質の高い教育を実践しています。この日の説明会では、中学部長の中西郭弘先生が「全人教育」「探究型学習」「国際教育」という三つのキーワードに沿って、同校の特色を紹介しました。

 まず、近年の教育界の状況と社会の変化に言及し、「新型コロナウイルス感染症の流行を経て、生成AIが急速に進化し、もはや学校の教師ですら、子どもたちが大きくなったときのことをまったく予想できません」と述べました。そのうえで、予測不能な時代に求められる力として「創造性・協調性を必要とする業務や非定型の業務を遂行する能力」を挙げ、「その能力は、学校や家庭で楽しみながら学び続けようとする過程で育まれます。大人の仕事は、子どもたちがわくわくするような働きかけをすることです」と話しました。

 そのために同校では、総合体育館、ナイターも可能な人工芝グラウンド、50mの屋内温水プール、グループによる身体活動を通して、協調性やコミュニケーションスキルを育むための体験型教育実践施設「玉川アドベンチャープログラム(TAP)ropesコース」などの施設を備えています。そのほかにも、最新鋭のデジタルプラネタリウム「スターレックドーム」を併設する理科専門校舎「サイテックセンター」、木工・金工・染織・陶芸などの高度な専門設備を有する美術校舎「アートセンター」、図書館、マルチメディアシアター、映像・音楽制作スペース、ワークショップスペースなどがある「マルチメディアリソースセンター」を整備し、生徒たちの豊かな学びを後押ししています。

 探究型学習については、生徒は芸術・スポーツ・語学などを含む幅広い分野からテーマを一つ決め、1年間かけて自発的に研究に取り組みます。まず中1・2では、自分の興味・関心に沿って調べたことをまとめる「自由研究」を行い、中3は総合的な学習の時間「学びの技」で、課題設定・情報収集・論文作成・プレゼンテーションなどのスキルを高めていきます。そして、高1~3では大学を意識した研究室制の自由研究となります。生徒は人文科学、社会科学、自然科学、健康・生活、芸術の5領域でより深い学びに基づいた課題研究に取り組み、その成果は玉川学園展(文化祭)をはじめとする学校行事、外部の大会やコンテストで発表します。研究テーマは1年ごとに変更できますが、継続的に研究を行い、将来の進路につなげることが奨励されているそうです。

 創立以来、国際教育にも力を注いでおり、世界規模の私立学校連盟「ラウンドスクエア」のメンバー校(世界44か国240校以上)や海外提携校(8か国17校)との間で、留学生の派遣や受け入れを積極的に行っています。また、カナダ・バンクーバー島ナナイモ市には森と草原と湖に囲まれた「玉川学園ナナイモ校地」があり、大自然のなかで、カヌー・キャンプ・シーカヤック・ボルダリングなどを体験できます。

 中西先生からは2023年春の大学進学実績に関する報告もありました。玉川大学への進学者は卒業生の約30%とのことです。残りの約70%は他大学に進学しましたが、そのうち約50%が総合型選抜(旧AO入試)または学校推薦型選抜による合格です。残りの約20%は一般受験で合格し、進学しています。四年制大学への現役進学率は卒業生全体の約90%に上りました。なお、海外大学への合格者は17名でした。

 最後に、中学部学務主任の髙津健一先生が2024年度の一般クラス入試について説明しました。前年度からの変更点として「繰り上げ合格」が導入されます。繰り上げ合格は、2月半ばまでに通知される予定とのことです。

イメージ写真 ユニークなサンゴ研究部は玉川学園STC(Science Technology Center)夢工房を拠点に、サンゴの飼育・観察・研修活動・課題研究・プレゼンテーション・ポスター発表というサイクルで活動しています

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