受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

栄東中学校 【東大クラス】

2023年10月27日(金)

身につけた基礎・基本をALで活用し、真の学力を育む

 校訓「今日学べ」を掲げる栄東中学・高等学校は、確かな学力養成と豊かな人間形成の両立をめざす埼玉県屈指の進学校です。1月に実施される中学入試では例年、首都圏の広いエリアから1万人以上もの志願者が集まります。

 東大をはじめとする難関国公立大学や医歯薬系学部に毎年多くの合格者を輩出している同校の特色は、グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションといった能動的な学びを豊富に取り入れたアクティブ・ラーニング(AL)型の授業を展開している点です。中学から「東大クラス」と「難関大クラス」を設置しており、入試の成績によっていずれかに所属します。二つのクラスは学びの「深さ」に違いがあり、東大クラスでは、AL型の授業がより多く行われています。この日の説明会では、「東大クラス」での6年一貫教育がクローズアップされました。

 あいさつに立った校長の田中淳子先生は、「AL型の授業を効果的に受けるためには、なによりも国語力が必要です。『読んで理解する』『書いて伝える』ことは、あらゆる学びの根幹となるからです。小学生のうちにぜひとも国語力を鍛えてください」と力強く述べました。その一方で、英語については「入学後、フォニックスで発音とつづり字の関係から徹底的に学ぶので心配ありません。単語・発音・文法をしっかり身につけながら、英語で考え、英語で自分の意見を言えるようになることをめざします」と述べ、田中先生が指導する東大クラスでのAL型の授業を映像で紹介しました。ネイティブスピーカーの教員たちが自分の趣味について語り、それを聴いた生徒たちが意見を投げかける場面では、知っている単語を駆使しながら英語で発言することに慣れた様子で、教室内は笑い声が絶えません。驚くべきは、この授業が行われているのが入学後まだ数か月しかたっていない中1の東大クラスということです。ALによる表現力向上の効果を大いに実感させられました。

 東大クラスと難関大クラスとでは入試日程が異なります。1月10日・11日(どちらかの日程を選択)の「A日程」は、成績上位者のみが東大クラスとなりますが、1月12日の「東大特待Ⅰ」では、合格者全員が特待生となります。さらに、1月18日にも「東大Ⅱ」が行われるので、東大クラスの志望者には、チャンスが3回あることになります。入試広報センター長の井上和明先生は「首都圏1都3県で最も早く中学入試の解禁日を迎えるのが埼玉県なので、本校の入試が『初めての本番』になる受験生も多いことでしょう。模試で合格確実という好成績をとっている受験生でも、緊張で実力を出せないのはよくあることです。『A日程でまず合格し、続く東大特待Ⅰ・東大Ⅱで特待合格を狙う』という“より高みをめざす”スタイルで実力を発揮してください」と話しました。難関大クラスの合格者を出す1月16日の「B日程」も含め、A日程(1月10日)以外は実施日翌日の午前10時にはインターネットで合否がわかります。また、全日程で得点開示も行われます。B日程では、それまでに1回以上同校を受けている受験生に30点の加点があるので、どうしても合格したい場合は、10日か11日にも受験をしたうえで、だめなら再チャレンジすることが得策です。

 説明会終了後には、中1東大クラスの理科実験の授業見学会も行われました。この日は、pHの違いによる水溶液の化学反応の違いを実験で確かめていました。ドライアイスや塩酸を加えると変化する水溶液の色を観察する生徒たちに、先生方はさまざまな疑問を投げかけます。理科教諭の市原貴紀先生は、「理科でAL型の授業を行う場合は、物理・化学・生物・地学といった専門分野の異なる教員が一緒に指導します。生徒たちの疑問や気づきに、さまざまな視点でアプローチし、深い内容に発展させていくためです」と説明しました。

イメージ写真 体育館で行われた東大クラスの中1の理科実験授業。生徒一人ひとりがすべての工程を体験し、変化をじっくり観察できるように、実験道具は各自に用意されていました

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