受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

西大和学園中学校

2023年10月22日(日)

生徒がみずからの意思で行動し、
男女が協力しながら共に成長する

 関西屈指の進学校として知られる西大和学園中学校・高等学校。この3年間は、東京大学への合格者を毎年70名以上輩出しています。

 説明会で登壇した学園長の岡田清弘先生は、まず学校の広報活動を担当するアンバサダーの生徒を紹介。3人が同校の魅力を語りました。「誰かにやらされるのではなく、生徒がみずからの意思でこの活動に参加しているのです」と岡田先生は強調しました。

 今年度は新型コロナウイルス感染症による制限が緩和され、「生徒の思いやエネルギーが爆発している」と言います。2022年に復活した京セラドーム大阪での体育祭は、2023年も中学・高校が一体となって開催し、大いに盛り上がりました。文化祭では、2022年は見送られた一般公開が行われ、来場者数は1万人を超え、実行委員が中心となって、生徒たちがすべてをつくり上げました。岡田先生は、「入学して何をやりたいのか。それを考えて中学受験をしてほしいと思います。本校では、熱中できることを探せる機会をたくさん用意しています」と熱く語りました。

 中学から入学した生徒は完全中高一貫教育で学びます。中3までは男女別クラスで、それぞれの特性に合わせた授業を展開し、クラブや行事などでは男女が一緒に活動します。高1からは男女混合クラスになります。「男女が協力しながら、共に成長していく姿を見るのがうれしい」と岡田先生。別学と共学のメリットを生かしながら、自発的に行動できる生徒の育成に努めています。

経験を重視したキャリア教育で
社会で課題を解決する力を養う

 同校が特に力を入れているのが、多様な「経験」を重視したキャリア教育です。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)のプログラムでは、高2で京都大学や奈良先端科学技術大学院大学などの研究室に“弟子入り”するかたちで実習に参加し、論文を書いて発表します。一方、アクションイノベーションプログラム(AIP)は、世界を舞台に活躍するグローバルリーダーの育成を目的としています。岡田先生は、「これからの時代は、それぞれが自分の役割を果たし、チームで仕事をして問題を解決しなければなりません。そのために必要なのはコミュニケーション能力、突き詰めれば国語力です。業界のトップの方を招いての講演を通じて、問いの立て方、考え方を学び、社会の課題解決につなげていきます」と説明しました。

 中学ではスーパーサイエンスジュニア(SSJ)と称して、中1でウミガメの産卵観察や化石採集などの自然体験を実施。中2では実際の職場を体験するキャリア教育を展開します。中3では卒業研究に取り組み、自分で選んだテーマを深く掘り下げて発表します。また、中学のAIPでは、実在する企業のミッションをチームで解決するクエストエデュケーションプログラムを行います。「キャリア教育をしっかりと受けていれば、受験勉強にも意味を見いだせるようになります。それが進学実績にもつながるのです」と、岡田先生は言います。先生方が「本気で生徒を育てたい」という気概を持ち、そのための環境づくりに真剣に取り組んでいることがうかがえました。

 説明会の後は、三つの班に分かれて、アンバサダーの生徒の案内で校内を見学しました。

イメージ写真

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