受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

鎌倉学園中学校

2023年10月24日(火)

「文武両道」を掲げる男子伝統校
大学合格実績も好調

 鎌倉五山筆頭の建長寺に隣接する鎌倉学園の前身は、1885年に設立された宗門の子弟のための教育施設「宗学林」です。古都鎌倉の豊かな緑に囲まれた同校は、「人として身につけなければならない社会の正しい道理を知り、心清くして悪を恥じ不正を行わないこと」を表す「礼義廉恥」という校訓の下、「知・徳・体」のバランスの取れた人間形成をめざしています。

 「文武両道」を掲げる同校は、教科学習と同様に部活動や課外活動も重視しています。クラブは、体育系では硬式野球部、サッカー部、アメリカンフットボール部などが、文化系では弁論部、鉄道研究同好会などが、各種の大会やコンテストで実績を残しています。

 カリキュラムについては、中学では「学習習慣の確立」と「基礎学力の定着」に重点を置き、主要教科の時間を十分に確保したうえで先取り授業を実施しています。中3の数学は「基礎」「標準」の2段階に分けて習熟度別授業を行い、さらに高1では「基礎」「標準」「発展」の3段階に分かれます(現行)。高2からは希望進路別のコースに分かれ、英語・国語も習熟度別授業となります。こうして全体的な学力の底上げを図るとともに、難関大学への合格をめざしています。

 大学合格実績も好調で、2023年春は国公立大学に81名、早慶上智にのべ111名が合格しました。生徒たちは限られた時間をやりくりし、仲間と切磋琢磨しながら「質実剛健」の武士の魂と「自主自律」の禅の精神とで、みずからの進路を選択していくそうです。

総合学習・探究学習を拡充し
生徒たちの見聞を広める

 同校では、生徒たちが見聞を広める場として、フィールドワークを取り入れた総合学習・探究学習の充実を図っています。総合学習では1人1台のノートパソコンを使い、中1から中3までの各学年で独自のテーマを設定し、小グループで活動しながら学びを深めていきます。今年度の中1は、神奈川県内の戦争遺跡をテーマにフィールドワークを行い、レポートを作成した後でプレゼンテーションを行う予定です。

 また、2022年度からは「総合的な探究の時間」を活用した新たな探究学習が始まりました。今年度は12のテーマを設定し、高1・2の2学年で実施。「鎌倉彫探究(鎌倉彫の研究と制作)」「農のある暮らし(野菜の栽培)」のほか、海外研修を組み込んだ「ヨーロッパ探究」「ベトナム探究」「北米探究」などがあるそうです。

 グローバル教育にも力を注ぐ同校では、希望者が参加できるプログラムが豊富です。探究活動を目的とした研修は、ベトナムでのボランティア活動、ヨーロッパでの平和学習、北米での博物館探究プログラムなどから選べます。

 理科教育も重視しており、4室の実験室と講義室を使って、中学では週に1回以上実験を行っています。高校では、実験と問題演習を繰り返す“K-Labo”と呼ばれる授業が必修です。化学・物理分野では大学レベルの基礎実験を行うほか、大学の研究施設での臨海実習や森林実習も経験できます。こうした課外活動としてのフィールドワークを通して、理科という学問への理解を深めます。

 そして最後に、校長の松下伸広先生が登壇しました。「本校は生徒が自由に伸び伸びと過ごし、一生つき合える仲間がつくれる学校です。鎌倉の歴史と文化を肌で感じられる環境の下、『自主自律』を重視した教育をめざしています」と述べ、説明会を締めくくりました。

イメージ写真 隣接する建長寺で坐禅教室を年に数回実施し、「自主自律」の禅の精神を養います。校舎内にあるカフェテリアは、日替わりで温かいランチが食べられると人気です

www.kamagaku.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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