受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大妻中野中学校

2023年11月17日(金)

みずから行動し、主体的に
自分の未来を切り開く女性に

 中野区にある大妻中野中学校・高等学校は、4校ある大妻女子大学の付属校のうちの1校です。「学芸を修めて 人類のために(Arts for Humankind)」を建学の精神として、豊かな情操を身につけた、グローバル社会で活躍できる女性の育成をめざしています。同校では伝統ある道徳教育に加えて、複言語教育・探究学習・STEAM教育などに力を注ぎ、スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク校、ユネスコスクールの研究校にも認定されています。

 この日の説明会の冒頭で校長の野﨑裕二先生は、カリキュラムポリシーである「Challenge!」「Construct!」「Create!」について紹介しました。「特に重要なのがチャレンジです。中高6年間は成長過程において非常に重要な時期です。みずから行動して体験を積み上げ、自分を知り、社会を知り、将来をじっくり考える機会をできるだけ多く設けています」と話します。

 その代表的な取り組みが、「Beyond School」です。これは、学校の枠組みを超え、国内外の教育機関、大学、企業や自治体と連携して、生徒たちが主体的にチャレンジできるようサポートする協働プログラムです。野﨑先生は「これから求められるのは新しい価値、新しい自分を生み出せる力です。入学時には受動的でも、本校でのさまざまな体験を通してみずから行動し、自分の判断で行動できる主体的・能動的な姿勢が身についてきます。多様性の尊重が求められるように変化しつつある社会のなかで、仲間と共にみずから課題解決に取り組める力を、生徒に寄り添いながら育てていきます」と語りました。

英語に加えてフランス語も履修可
ヨーロッパでの海外研修も実施

 続いて、入試広報担当の篠原洋二先生が登壇し、「アドバンストコース(ADC)」と「グローバルリーダーズコース(GLC)」について説明しました。この二つのコースで大きく異なるのは英語の授業です。ADCの授業はスタンダードなスタイルですが、GLCは帰国生など英語上級者で編成されるため、主にネイティブ教員が指導します。篠原先生は「中3以降は進級時に選考を通過すれば、ADCからGLCに移ることもできます。選考は年に1回で、モチベーションを上げるきっかけにもなっています」と話します。

 伝統ある留学プログラムも紹介されました。篠原先生によると、「本校の短期海外研修は、生徒の成長に合わせたオリジナルな内容です。英語圏だけではなく、フランスやドイツなどで学ぶプログラムもあります」とのことでした。なお、同校では、英語だけではなく、フランス語も学べる点が大きな特徴です。GLCでは必修で、ADCの生徒も高校で選択が可能です。

 最後に、サピックスを卒業した中3生によるスピーチがありました。中2でカナダ、中3でニュージーランドでの海外研修に参加し、現在は1年間の留学に向けて準備を進めているそうです。「留学を経験した先輩からアドバイスをもらっています。校則がきちんとしているので、落ち着いて学校生活を送ることができます」と語ってくれました。

イメージ写真 8階建ての校舎には2013年からICT環境を完備。近年、力を入れているSTEAM教育にも活用されています

www.otsumanakano.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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