受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 電気通信技術の歴史を学ぶ NTT技術史料館 にやってきました!

歴史をたどる

電信電話ことはじめから

女の子 「この史料館はNTTの研究所の敷地内にあるのね。館内では『歴史をたどる』『技術をさぐる』の二つのテーマに沿って、電気通信について紹介しているよ」

男の子 「まずは歴史をチェックしてみよう。日本に電信機をもたらしたのは、あの黒船に乗ってきたペリー! 1854年に再度来航したときの手土産のなかに、電信機があったんだって。地下フロアの壁には、当時のいきさつを伝える絵が描かれているよ」
女の子 「日本で電話事業がスタートしたのは1890年。最初は電話局にいる交換手を呼び出して、自分と通信相手の回線をつないでもらったのね。電話機も壁掛け式が主流だったんだ」
男の子 「でも1923年の関東大震災で、多くの電話局が被害を受けた。これを機に、政府は自動で回線をつなぐ交換機の導入を決めたんだね」

復興と成長の時代

男の子 「こちらは戦後のエリア。焼け野原からの出発だったけど、日本は人々の努力でどんどん復興し、1950年には初めて国産の技術だけで『4号自動式卓上電話機』を生み出したのか」
女の子 「一方、電話の設備不足も深刻になったのがこの時代だね。あっ、市外通話でかかる時間をまとめたデータだよ。特急でも50分待ちだなんて、今だったら機械の故障かと思っちゃう」
男の子 「おまけに新しく電話を設置しようと思っても、工事は何年も先になったのか。だから当時は、短い文章を早く送れる電報と、公衆電話がよく使われたんだね」
女の子 「こうした待ち時間をなくすために開発されたのが、この『クロスバ交換機』ね。金属のバーがクロスしている交換機で、たくさんの回線をすばやくつなぐことができたんですって」

発見世界初の
ワイヤレス電話を発表

 1970年に行われた大阪万博では、NTTの前身・電電公社もパビリオンを出展。そこで、世界で初となるコードなしの電話「ワイヤレステレホン」がお披露目されたんだ。この電話が、後の携帯電話につながったんだよ。

ディジタル技術と
マルチメディアの時代

女の子 「このコーナーのテーマは、1980年代半ば以降。その直前の1960~70年代には、電子交換機や自動車電話など、新技術が次々と生まれたんだ。その流れのなかで、1980年代からはネットワークのデジタル化が進んだのね」

男の子 「NTTの発足もこの時代だね。日本の電信電話事業は国営でスタートして、戦後に電電公社こと日本電信電話公社になり、これが1985年の民営化でNTTになったんだ。当時のCMも流れているよ」
女の子 「1990年代に入ると、インターネットと携帯電話が爆発的に普及して、人々は高度なネットワークで結ばれるようになったんだ。これぞ情報革命よね」
男の子 「災害のときも、回線の確保は最優先になったんだ。このパラボラアンテナは、1995年の阪神・淡路大震災で活躍した『衛星回線用ポータブル地球局』だって」
23年5月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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