受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 水の生き物の生態がわかる すみだ水族館にやってきました!

クラゲエリア

男の子 「すみだ水族館は完全に屋内の水族館なんだね。階段を上って先に進むと…わあ、たくさんのクラゲだ! 水中をふわふわと漂っているのを見ると、何だか心が安らぐよ。でも癒やし系の見た目に反して、毒を持っているんだよね。不思議な生き物だなあ」
女の子 「ここでは14種類のクラゲを飼育しているのね。これはアカクラゲか。確かにこういう長い触手には、危険な毒がありそうよね」
男の子 「あっ、見てよ。国内最大級の水盤水槽『ビッグシャーレ』だって! ここには約500匹のミズクラゲがいるんだ。水槽にはふたがないし、距離がとても近く感じるよ」
女の子 「うわぁ、水槽を照らすライトの色が、ゆっくりと変わっていく。それに合わせてクラゲのからだも、色とりどりに変化するのね。幻想的で見とれちゃう」

小笠原大水槽

女の子 「クラゲエリアの先に進むと、吹き抜けの大水槽があるよ! 水も光もゆらゆら揺れてとってもきれい!」
男の子 「この大水槽のテーマは、世界自然遺産・小笠原諸島の海なのか。シロワニやエイなど、現地に生息する約50種・450点の生き物を展示しているんだね。見応えがあるなあ」
女の子 「ふうん、小笠原の海の澄んだ青は『ボニンブルー』と呼ばれているんだ。小笠原大水槽はこの色まで表現したのね。すごいこだわり」
男の子 「あれ、大水槽の裏側には、小さな丸い窓が並んでいるよ。ここから中をのぞくと、本当に海に潜っているような気分が味わえるね」

発見名前は「ワニ」だけど実は「サメ」

 小笠原大水槽の中を泳ぐシロワニ。名前こそワニだけど、サメの一種なんだ。「ワニ」は古くからのサメの別称でもあるんだね。シロワニは全長3mほどにもなり、ギザギザの歯も少し怖いけれど、おとなしく、むやみに人を襲うことはないそうだよ。

サンゴ礁の生き物
さっぴー

女の子 「ここにはサンゴ礁をテーマにした水槽が四つ並んでいるよ。水槽の周囲には壁もないし、いろいろな角度から生き物を観察できるのがうれしいな」

男の子 「この黒っぽい魚はユウゼン? チョウチョウウオの仲間で、日本の固有種なのか。名前は着物の友禅染めにちなんでいるんだって」
女の子 「こっちはチンアナゴの仲間の水槽だ! ふふふ、何だか砂地に生えた草みたい。顔が犬のチンに似ているからこの名がついたっていうけど、どう? 似てる?」
男の子 「こういうサンゴ礁の生き物は、自然界のほかの場所では生きられないんだって」
23年8月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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