受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 横浜港の歴史や役割を学ぶ 横浜みなと博物館にやってきました!

映像展示「黒船来航」「横浜開港」

男の子 「へえ、博物館は、引退した練習帆船・日本丸のすぐ隣にあるのか。中に入ると…。わあ、横浜港に関する資料でいっぱいだ。この『横浜港の歴史』ゾーンの大型スクリーンでは、開港の歴史にまつわる映像2本を交互に流しているぞ」

女の子 「映像はどちらも4~5分の長さね。1854年のペリー横浜来航、1859年の横浜(神奈川)開港など、歴史の大きなうねりを紹介しているんだ」
男の子 「アニメも交えた映像だから、内容が頭に入ってきやすいね。当時は日本とアメリカの間でぎりぎりの交渉が続いたんだ。緊張感が伝わるなあ」
女の子 「スクリーンの前に置かれた八つの艦船模型は、ペリーが再来航したときの艦隊ね。各艦のデータもチェックできるよ。どれもかっこいい!」

横浜港港湾荷役模型

女の子 「フロアには模型もたくさん並んでいるのね。これは1960年代後半の港での荷下ろしを再現したもの。貨物船から岸壁や『はしけ』と呼ばれる小型船に、人形が荷物を下ろしているよ」
男の子 「当時は高度経済成長期で、貿易量が跳ね上がったころ。小回りの利く昔ながらのはしけが、細い水路などで大活躍したんだね」
女の子 「えっ、はしけに住む家族もいたの!? 親が働いている間、子どもたちは横浜市内の寄宿学校にいて、休日だけはしけに帰ってきたんだって」
男の子 「はしけ単体の模型も置いてあるね。作業員は船首(船の先端部分)で暮らして、残りの部分に荷物をぎっしりと積み込んだんだ」

発見 震災のがれきで山下公園を整備

 今からちょうど100年前の1923年9月1日に発生した関東大震災では、横浜市も大きな被害を受けた。横浜港に面した山下公園は、このときに出た大量のがれきで海を埋め立て、1930年にオープンしたんだよ。以降、横浜の観光名所の一つとして親しまれているんだ。

ガントリークレーンシミュレーター

さっぴー

男の子 「おーっ、シミュレーター発見! 現在の貨物の多くは、世界規格のコンテナで運ばれるんだ。ここでは、そのコンテナの積み下ろし作業に挑戦できるぞ」
女の子 「なるほど、積み下ろしにはレールの付いたガントリークレーンを使うのね。この重機は高層ビルみたいに背が高くて、『海のキリン』とも呼ばれているんだって」
男の子 「ゲームの目的は、クレーンのレバーを動かして、コンテナを船からトラックに移すこと。すばやくこなすと高評価がもらえるのか。よーし、がんばろう」
女の子 「ゲームセンターのクレーンゲームに似ているけれど、意外と難しいね。作業員さんはこれをてきぱきとこなすのね。まさに職人技だなあ」
23年9月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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