海城中の入試からの帰り道、途中の公園で開成中の合格発表を見て「よっしゃ！」のひと言を発した２月３日のことを、いつでも鮮明に思い出せます。６年生の最後のほうに４回ある合格力判定サピックスオープンというテストで好成績を取っていたので「受かるだろう」とは思っていたのですが、やはり実際に受かったとわかったときはとてもうれしかったです。
　ぼくが思う、受験するのに必要な力は、学力・体力・精神力の三つです。
　まずは学力。これはもちろん、志望校の問題を解くのに必要な力です。先生に指示された家庭学習をやるだけでなく、難関校を受ける人は少しプラスして、指示されていない問題もやるといいでしょう。
　次に体力。これは受験日当日に良い体調で受けたり、サピックスの授業にしっかり出席したりするのに必要な力です。勉強一辺倒ではだめで、早寝早起き、バランスの良い食事などで力をつけましょう。
　最後に精神力。ぼくとしては、これがいちばん大事だと思っています。受験日当日、焦らず落ち着いて問題を解いたり、テストで悪い成績を取ったとき、落ち込まずに勉強を集中してがんばったりするために必要な力です。この力を得るためには、友だちを多く持っておくといいでしょう。友だちは切磋琢磨し合って学力を向上させたり、心の支えとなって精神力を与えてくれたりします。ぼく自身も何度か友だちに助けられたことがあるので、多く持っておくといいでしょう。
　ぼくを指導してくださったサピックスの先生方、本当にありがとうございました。
　そして後輩の皆さんへひと言。「がんばれ!!」