受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 駒場東邦中学校

駒2の呪い

Y.Iくん

 「よっしゃー」。掲示板の前でガッツポーズをした。
 ぼくは3年生の夏にサピックスに入り、たまに失敗はしても、まあまあ良いクラスにいた。
 ところが、6年生になってしばらくたつと、勉強がだるくなり、「基礎力トレーニング」にうそで丸を付けたり、算数は電卓を使ったり、漢字をやらなくなったりした。
 成績はどんどん下がっていき、母が「SS特訓のコースを変える」「転塾する」とぶち切れても、先生が記述や漢字のチェックなどをしてくれても、「うるさいな」「だるいな」としか思わなかった。
 SS特訓の課題もうそをついて、やったふりをしていると、当然クラスが落ち、サピックスオープンの合格可能性のパーセンテージも下がっていった。
 「やばいな」と思ったのは冬期講習が始まったころだったが、時すでに遅し。がんばっても駒1に上がれそうで上がれない「駒2の呪い」にかかってしまった。最悪だと思った。
 その呪いが解けたのが冬期講習の最終日。さらに、栄東中の東大クラスに合格できたことから、「もしかしていけるかも?」という思いが生まれ、そこからやる気が出てきた。ラスト5日間を死ぬ気で勉強をした結果、当日は手応えを感じることができた。
 皆さんは、絶対にぼくのまねはしないでください。でもよかったら、ここから先は参考にしてください。

国語…最後の大型記述は、前の問いとのつながりを意識する。

社会…記述では設問をよく読み、×を絶対に取らない。

算数…誰が見てもよくわかる式を書く。

理科…計算問題は落ち着いてきれいにまとめ、無駄な計算はしない。

 そうすれば絶対に合格できるので、がんばってください。駒場東邦中で待っています。

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