受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「23年10月号」より転載/23年9月公開)

母校再訪

帝京大学中学校・高等学校

深江 大志さん(2023年卒業)

たくさんの楽しい思い出ができた6年間
先生の手厚いサポートで難関国立大学にも合格

 多摩丘陵の自然が広がる、恵まれた環境にキャンパスを置く帝京大学中学校・高等学校。帝京大学の付属校として、「心身が健やかで創造力と責任感にあふれた人材の育成」をモットーに、少人数クラス編成によるていねいな指導を実践しています。また、生徒と教員の信頼関係を大切にしており、生徒が充実した学校生活を送れるように、さまざまなサポートを行っています。同校での学びの様子について、卒業生にお話を伺いました。

先生との間に信頼関係を築き
大学受験は二人三脚で乗り越えた

深江 大志さん東京工業大学 物質理工学院1年大学では、合気道の独特の動きにひかれ「東工大合氣道部」に入部しました。20人ほどのメンバーで週3回の稽古をしており、いつかは大会にも出てみたいと思います。

―帝京大学中を志望したきっかけを教えてください。

深江 邂逅祭(文化祭)や学校説明会などに参加しているうちに、穏やかで落ち着いた校風が自分に合っていると感じるようになりました。案内してくれた在校生も優しく、6年間を楽しく過ごせそうだなと思い、受験を決意しました。

―入学後もその印象は変わりませんでしたか。

深江 はい。想像していた以上に同級生がフレンドリーだったのはうれしい驚きですね。入学して、すぐに友だちをつくることができました。男子生徒と女子生徒との仲も良く、行事などではいつも協力していました。スケジュールを組む、指示を出すといったきめ細かい部分と力仕事の部分を、それぞれ得意な生徒で分担するなど、足りないところを補い合う、良いチームワークができていたと思います。

―印象に残っている授業はありますか。

深江 数学の授業です。得意科目だったので、学んでいてとても楽しかったことを覚えています。ぼくは図形問題が特に好きで、通常の計算問題よりも、少し複雑な問題のほうがやりがいを感じました。また、理科の物理も好きな科目です。複雑で難しそうに思えますが、実は考え方はとてもシンプルで、筋道を立てて答えを導き出せるのが楽しいところです。先生方の教え方もわかりやすく、気軽に質問をすることができたので、数学と物理で苦労した記憶はありません。

―先生と生徒との距離が近かったのですね。学校ホームページにも、互いの信頼関係を大切にしていると記載されていました。

深江 そうですね。先生方とは本当に仲良しでした。授業に関する話だけではなく、世間話でもいつも盛り上がっていました。学習のサポートも手厚く、わからない問題をていねいに添削してくださいました。また、高3の夏に行われた夏期講習では、志望校の合格に向けて熱心に指導をしてくださったので、夏休みも毎日学校に通って勉強していました。

―数学と物理が得意とのことですが、逆に苦手な科目はありましたか。

深江 実は、文系全般が苦手で、英語も国語も地歴公民も得意ではありませんでした。英語は終礼の時間に小テストがあり、基準点を取れなければ再テストなのですが、ぼくはしょっちゅう受けていました(笑)。

―それでは、文理両方の科目が課されている大学入学共通テストは、やはり苦労されたのでしょうか。

深江 東京工業大学の入試では、まず共通テストで一定以上の点数を取らなければ、次の個別学力検査を受けることができません。なんとか共通テストを乗り越えるために、必死で文系科目の基本事項を暗記しました。特に英語は、先生方にも何度も質問しながら対策を考えました。

―そして、共通テストを無事に通過されたのですね。

深江 無事と言っていいのかどうか…(笑)。というのも、基準点よりもわずかプラス1点で通過できたので、本当にぎりぎりの点数でした。自己採点をしたときの点数が悪くて暗い顔をしていたので、先生方も心配していたのでしょう。通過したことを報告すると、とても喜んでくださいました。このように順風満帆ではありませんでしたが、先生方の手厚いサポートがあったおかげで、東京工業大学に合格することができました。

中3の邂逅祭では大掛かりな仕掛けを製作
多くの来場者の人気を集めた

中1から高3まで、サッカー部でゴールキーパーとして活躍した深江さん。取材日には、ちょうどサッカー部の後輩たちが活動しており、懐かしい顧問の先生と一緒に記念撮影をしました

―クラブ活動は何をされていましたか。

深江 中1から高3までサッカー部で活動しました。活動日は週3日で、ぼくは6年間ゴールキーパーをしていました。中1と中3のときには校内で特別合宿も行われ、朝から夕方までずっと練習していましたが、部員のみんなと活動するのは楽しく、苦になりませんでした。

―クラブの雰囲気がとてもよかったのですね。

深江 はい。ぼくがいたころのサッカー部は部員数が少なく、中学では10人ちょっと。公式試合にぎりぎり出られるくらいの人数しかいませんでした。しかし、人数が少ないからこそ和気あいあいとしており、とても居心地の良いクラブでした。公式試合での成績は1〜2回勝った程度ですが、楽しい思い出がたくさんできました。

―印象に残っている行事はありますか。

深江 中3の邂逅祭で、教室の中にトロッコ列車のようなジェットコースターを作ったことをよく覚えています。大掛かりなもので、高い地点からスタートして、トロッコで教室を1周ぐるっと回れるようにしました。お子さんでも安全に遊べるような仕掛けを考えるのが本当に大変でしたね。放課後や休日も使って、クラスのみんなで一生懸命に作業しました。努力のかいもあり、来場者から大好評でとてもうれしく思いました。

―それは思い出に残りますね。邂逅祭以外に、修学旅行などの宿泊行事はいかがでしたか。

深江 中3の沖縄修学旅行も本当に楽しかったですね。3泊4日の日程で、伊江島という離島で民家に宿泊したり、各グループでタクシーを使って沖縄美ら海水族館などの観光地を巡ったり…。伊江島では、塩作りをされているご家庭に滞在したのですが、大きな窯で海水を煮込み、それでとれた塩を天日干しするなど、大変な作業を経て塩が出来上がるのだなと勉強になりました。

―大学での学生生活はいかがですか。

深江 今は1年生なので、さまざまな教養科目を学んでいます。まだ入りたいゼミや、将来の夢などは決まっていませんが、こつこつと勉強しながら目標を探すつもりです。ただ、英語はもっと勉強して苦手意識を克服したいですね。そして、大学生のうちにヨーロッパなどのいろいろな国を巡り、見識を深めたいと考えています。

―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

深江 中学受験では、独りで何でもこなそうとせず、家族を信頼して頼ることが大事だと思います。プリントの整理をお願いするなど、頼るべきところは頼りながら学習をがんばってください。もちろん、塾の先生にもどんどん頼りましょう。わからない部分があれば、きちんと質問をするようにして苦手を解消するのがよいと思います。

 帝京大学中高は、大学生になった今でもよく訪れる大好きな学校です。ぼくだけでなく、同級生の愛校心も強く、みんなしょっちゅう遊びに来ています。たくさんの楽しい思い出ができる学校なので、ぜひお勧めしたいです。応援しています。

《学校のプロフィール》

帝京大学中学校・高等学校

所在地 〒192-0361 東京都八王子市越野322番地
京王相模原線「京王堀之内」駅より徒歩約20分
京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅・京王相模原線「南大沢」駅などよりバス

TEL 042-676-9511
H P www.teikyo-u.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。

https://www.teikyo-u.ed.jp/admission/exam-jhs/

ページトップ このページTopへ