グローバル人財の基材を成す
「言語技術」
2012年度から導入している「言語技術(Language Arts)」とは、世界標準の母語教育で、その特徴は、言語を用いるさまざまな手法を生徒の参加と作文によって指導する点です。それは、対話・物語・説明・論証に分類され、「問答ゲーム」を通して型にのっとって発信する方法を指導した後、大量の質問を浴びさせて対象を分析的に捉え、みずから発問する能力を獲得させます。これを基盤にすべての授業がアクティブラーニング(思考し発信する形式)で行われます。本校の言語技術は、「つくば言語技術教育研究所」のテキストを利用しています。
●言語技術カリキュラム例
問答ゲーム |
Qあなたは花火を見ることが好きですか?
世界に通用するパラグラフ構成(主題文+展開文+まとめ文)で意見を述べる訓練 |
空間配列の説明 |
Qフランス共和国の国旗を、ことばだけで相手が正確にイメージできるように説明してください。
伝えるべき大項目、小項目を整理し、さらに項目の説明順位を論理的に分析し、簡潔な説明文を構築する訓練 |
再 話 |
Q教員が1000~1600字程度の物語を2度読みます。読み終えたら手元のメモと記憶を頼りに、物語を忠実に再生してください。
集中して話を聞き、要点をメモしながら細部まで正確に把握し、それを忠実に言語化する訓練 |
丸 本 |
年間3冊の小説を取り上げ、本格的なテクスト分析を学ぶ。導入では「読書へのアニマシオン」を使って、本を深く読み込む姿勢を養う。読書の基本を身につけるとともに、全編から客観的な根拠を取り出しながら、キャラクター、テーマ分析に取り組む
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4技能を
バランス良く伸ばす6年間

「外国語(英語)教育」の特徴は、6年間の英語学習を2年ずつ段階的にアプローチを発展させながら「聞く・話す・読む・書く」の4技能の習得をめざすことです。中1・中2では、英語を使えるようになることをめざす「コミュニカティブアプローチ」、中3・高1からは、より論理的に英語で考え、意見を述べる力を育む「ロジカルアプローチ」、高2・高3では、批判的・分析的に物事を捉え、みずからの考えを発信でき、創造的で知的な英語の獲得をめざす「クリティカル・アナリティカルアプローチ」が指導の柱になります。現在中1・2では、ニュートレジャーを用いて基礎から学習するクラスのほかに、英検®準2級以上を取得している生徒を対象としたEEルートというクラスがあり、どちらも少人数でていねいに指導しています。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
デジタルシチズンシップを
育むICT環境
本校では、生徒一人1台2inPCを所有し、授業だけでなく、学校生活全般で活用しています。Microsoftのteamsハブとして日々の連絡事項を一元化し、教材の閲覧や課題等の配信回収、データの共有、PBL型授業、プレゼンテーション、オンライン面談等において活用しています。6名の教職員が「マイクロソフト認定教育イノベーター」に認定され、生徒、教員への情報リテラシー向上に貢献しています。
U.S. Dual Diploma
Programで未来を切り拓く!

このプログラムは、本校の高等部の授業に加え、放課後や週末にオンラインでアメリカの高校の授業を受講し、単位を取得することで、卒業時に日米二つの卒業証書を手にできるという、画期的なプログラムです。このDDPは、生徒の可能性を広げ未来を切り拓くためのプログラムですが、修了すると、日本の大学だけでなく、英語圏の大学に、英語の試験(IELTSやTOEFLなど)や英語準備(Foundation)コースを経ずに直接進学することができるなど、非常にメリットの多いものでもあります。また全米の名門大学への推薦制度だけでなく、日本の大学に帰国子女枠で進学することもできるなど、努力の「その先」を見据える生徒には、まさにうってつけといえるでしょう。創立者森村市左衛門先生が示された、「世界に伍す若者」を鍛え上げる、森村学園の新たなチャレンジにご期待ください。昨年末には高3・2名を含む第一期生がプログラムを修了し、いずれも海外大学への進学を果たしました。