受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「24年1月号」より転載/23年12月公開)

広尾学園小石川
中学校・高等学校

3年目を迎えた広尾学園の教育連携校
得意を生かした“学び合い”で力を伸ばす

 広尾学園小石川中学校・高等学校は、村田女子高等学校が広尾学園中学校・高等学校と教育連携を結び、2021年に共学校として新しくスタートした中高一貫校です。国内難関大学進学をめざす本科コースと、海外大学受験を視野に入れたインターナショナルコースの2コース制で、国際社会で活躍する有為な人材の育成に努めています。1期生として入学した中3の3人に、日々の学習や生活の様子について伺いました。

実績や伝統を自分たちの手で構築する
1期生としての魅力が受験の原動力に

左から、インターナショナルコース AG 中学3年 Y.Mさん、インターナショナルコース SG 中学3年 S.Cさん、本科コース 中学3年 R.Kさん

―この学校を受験した理由を教えてください。

S.Cさん グローバル教育の質の高さに魅力を感じたからです。帰国生をはじめとする国際経験豊かな同級生や、外国人教員が多く在籍するインターナショナルコースに身を置くことで、自分の英語力を最大限に伸ばしてみたいと思いました。

Y.Mさん ぼくは3歳から11歳までアメリカで生活し、帰国後はインターナショナルスクールに通っていたので、この学校ならそれに近い環境で学べるのではないかと考え、受験を決めました。新設校なので、自分のがんばり次第で学校の実績を上げられる点にも魅力を感じました。

R.Kさん 1期生として、学校の校風や伝統を一から構築できるところに興味を持ちました。「どんな子たちが入学してくるのだろう」と、不安よりも楽しみのほうが大きかったです。

―実際に入学してみて、学校の印象はいかがですか。

S.Cさん 友人も先生もフレンドリーで明るい人が多いと感じました。インターナショナルコースでは、英語初学者中心のスタンダードグループ(SG)と、ネイティブ並みの英語力を持つアドバンストグループ(AG)の生徒が一緒に学ぶ機会もあるのですが、SGの生徒はAGの生徒に英語のわからないところを、AGの生徒はSGの生徒に日本語のわからないところを教えてもらうなど、互いに自分の得意を生かして学び合う環境がとても心地良いです。

Y.Mさん どんな意見も受け入れる柔軟な生徒が多いという印象を受けました。ぼくは恥ずかしがり屋で、グループワークに積極的に参加するタイプではなかったのですが、この学校には、他人の発言を否定したり、からかったりする生徒がいないので、自分の意見を堂々と言えるようになりました。

R.Kさん 先生方が優しく、生徒一人ひとりに細かく目を配ってくださっているなと感じます。社交的な性格の生徒が多いので、たくさんの友人を作ることができました。

―クラブ活動には参加していますか?

S.Cさん Art Clubに所属しています。9月に行われたいちょう祭(文化祭)では、自分たちでデザインした6m×6mの大きなフラッグを作りました。作品制作以外にも、六義園や六本木の美術館に出掛けるなど、充実した活動を行っています。

Y.Mさん International Newspaper Clubとバスケットボール部を兼部しています。初めは上下関係になじめるか不安だったのですが、どちらのクラブも学年を問わず仲が良く、部員同士で和気あいあいと過ごしています。

R.Kさん わたしはバドミントン部です。中1のときから副部長を任され、チームを引っ張ることができたのも、新設校ならではの経験だと思います。初めのうちは、部員や顧問の先生と共に手探りで活動してきましたが、今年からは専門のコーチがつき、本格的な練習環境が整いました。

生徒の共通点は“オープンマインド”
2025年には新校舎も完成予定

―特色ある行事について教えてください。

海外大学への進学は、外国人教員がチームとなってサポート。海外大学見学ツアーや学内での説明会なども行われています

S.Cさん いちょう祭では、インターナショナルコースの生徒は英語で、本科コースの生徒は日本語でプレゼンテーションを披露します。わたしは「AIが環境にもたらすメリットとデメリット」をテーマに選びました。発表原稿を書く際は、AGの友人に添削してもらいながら、より自然な英文になるように努めました。その文章を繰り返し声に出して練習することで語彙が定着し、英語力の向上を実感できました。

Y.Mさん スポーツフェスティバルも毎年盛り上がります。コースを問わず、生徒全員が縦割りのチームに分かれて点数を競う人気行事です。学年やコースをまたいで知り合いが増えるので、とても有意義なイベントだと思います。

R.Kさん 先日行われた2泊3日の修学旅行では、広島と神戸に出掛けました。新型コロナウイルスの影響で小学校の修学旅行は実施されなかったため、わたしにとっては初めての修学旅行となりました。自分たちで旅程を決めたり、友人と夜まで語り合ったりと、楽しい思い出ができました。

―今後の進路について考えていることはありますか。

S.Cさん 高校に進学したら、SGで身につけた英語の力をさらに伸ばして、大学受験の準備に力を入れていきたいですね。

Y.Mさん 海外大学、特にイギリスの大学に興味があります。海外大学の受験に精通した先生が、出願時に求められるボランティアや課外活動についてアドバイスしてくれるので、それらにも果敢にチャレンジしていきたいです。将来は、国際的に活躍する車のエンジニアになりたいと考えています。

R.Kさん 将来の夢は教師です。すでに行きたい大学や学部を決めている友人も多いので、周囲に刺激を受けながら、自分の希望進路も徐々に決めていきたいと思っています。

―最後に、受験生にメッセージをお願いします。

S.Cさん 社会の第一線で活躍する科学者やジャーナリストを招いて講演を聞く「広学スーパーアカデミア」のほか、芸術体験やプログラミング体験など、本物に触れる機会を大事にしている学校です。自分の将来を真剣に考えることができるので、ぜひ受験校の一つとして検討してもらいたいと思います。

Y.Mさん 生徒たちの気質をひと言で表すと、“オープンマインド”がぴったりです。どんな個性も受け入れる大らかな雰囲気のなか、前向きに勉強に取り組んでいるので、ぜひ見に来てほしいです。

R.Kさん それぞれが自分の意見を持っていて、芯の強い子が集まっている学校だと感じます。2025年には地下1階・地上4階建ての新校舎が完成する予定なので、そこで学ぶのを楽しみに入学してほしいですね。

いちょう祭では、生徒たちが自分で決めたテーマの研究をクラスごとにプレゼンし、投票で選ばれた生徒が他クラスの生徒たちの前で発表します

東京藝術大学での「アート体験講座」など、年間を通して質の高い学びを提供している「キャリア教育プログラム」。早い時期から将来への視野も広がります

《学校のプロフィール》

広尾学園小石川中学校・高等学校

所在地
 〒113-8665 東京都文京区本駒込 2-29-1
 都営地下鉄三田線「千石」駅より徒歩2分
JR山手線・都営地下鉄三田線「巣鴨」駅より徒歩13分
JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅より徒歩13分
TEL 03-5940-4187
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《各種行事日程のお知らせ》

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