受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「23年11月号」より転載/23年10月公開)

品川女子学院
中等部・高等部

オープンキャンパスが生徒活躍の場に
在校生の本音が聞ける「校内ツアー」

 品川女子学院中等部・高等部は、1925年に創立して以来、「自ら考え、自らを表現し、自らを律する」を校是に掲げ、能動的に人生を創る日本女性の育成をめざしてきました。ここでは同校のオープンキャンパスでの取り組みについて、広報部の河合豊明先生と生徒2名に話を聞きました。

在校生との校内巡り
生徒の本音が聞ける貴重な機会

オープンキャンパスで在校生が校舎案内をする様子

 時代に応じて新しい考えを取り入れ続けてきた品川女子学院中等部・高等部。現在は2025年の創立100周年に向けて、大規模な校舎の建て替え工事を進めています。そんな同校のオープンキャンパスも、時代と共に変化し続けてきました。新型コロナの感染対策などの徹底に努め、2021年の春には完全予約制で実施。現在は徐々に制限を緩和しながら、受験生との対面での交流を通して、同校の魅力を伝えています。「参加者の意見を取り入れながら、毎年少しずつ変化を加えて実施しています」と話すのは、広報部の河合豊明先生です。「オープンキャンパスは受験生が在校生と触れ合う機会と考えているため、クラブ活動への参加体験や生徒による発表会の見学など、在校生と話せる場面をできる限り多く設けています」と続けます。

 人気の高いプログラムの一つに、IFCによる「校内ツアー」があります。IFCとはインフォメーション&フレンドシップ・クラブの略で、オープンキャンパスでの校内ツアーのほか、文化祭での受付、中等部入試当日の手伝いなど、さまざまな場面で活動しています。校内ツアーでは、受験生と保護者1組に対して1〜2名の部員がつき、説明を交えながら校舎を案内します。

 「教員からの説明は教える側の目線になりがちです。受験生が知りたいのは、本校で過ごす何気ない日常生活でしょう。校内ツアーでは、生徒だからこそ語れる本音を伝えられると期待しています」(河合先生)

参加者の感想が
生徒の達成感・向上心につながる

左から広報部の河合豊明先生、小澤さん(高2)、岡村さん(高2)  今年4月に入部した岡村さん(高2)は、「受験生や保護者の方と近い距離感で会話しながら、わたしたちの学校生活を紹介しました。興味深く話を聞いてもらえて、とてもうれしかったです」と、校内ツアーの感想を話します。また、「回を重ねるたびに、自分たちの成長を実感する」と話すのは、同じくIFCの小澤さん(高2)です。終了後は毎回反省会を開き、改善点を話し合うそうです。小澤さんは、「臨機応変に対応する力も必要ですが、事前準備を万全にしておくことを心がけています」と説明します。また、クラブ活動について「縦のつながりができ、目標となる先輩が身近にいるのは、高みをめざす良いきっかけにもなります」と、その魅力も語ってくれました。

 終了後のアンケートには、「在校生の話がためになった」といった感想が多く、それを見た生徒たちは、「人のために動くことの喜びや達成感を味わえ、それが次のステップにつながる」と言います。

 「生徒会長を務めたり、ダンス部のセンターとして踊ったり、校内ツアーで受験生たちの案内をしたり…。生徒たちそれぞれが自分の得意分野を見つけて、みずから定めた目標に向かって懸命に活動しています。生徒一人ひとりがスポットライトを浴びて輝ける場があるのは、本校の大きな特徴でしょう」(河合先生)

 IFCはオープンキャンパスの校舎案内や模試会場の質問対応などを通して、受験生に同校の魅力を伝えています。

《学校のプロフィール》

品川女子学院中等部・高等部

所在地:〒140-8707 東京都品川区北品川3-3-12
TEL:03-3474-4048

Information

※11月開催のオープンキャンパスの予約や学校説明会の情報は下記よりご確認ください。
https://www.shinagawajoshigakuin.jp/examination/briefing/

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