息子を信じた四年間
三年生からサピックスにお世話になり、入室からあっという間の四年間でした。上の子は小学校から一貫校に通っていたため、我が家にとって息子が初めての中学受験で、受験の勝手も分からず、すべてが初めての経験でした。
新六年生になる頃、息子が大好きだったゲームを自らそっと封印したときには、親として驚かされました。気分転換になるのであれば無理にやめなくてもいいのでは、という思いもありましたが、あれこれ言うことで本人の決意が揺らいでしまう気がして、あえて何も言わず見守ることにしました。
六年生の夏期講習あたりから、徐々に志望校に向けて気持ちが引き締まり、いよいよ本番が近づいてきたと感じていた12月。そんな矢先、マイコプラズマに感染し、初めてサピックスにも通えない一週間を過ごすことになりました。コアプラスを開く気力も体力もなく、ベッドで横になるしかできない息子の姿を見ながら、ここで親が焦ってはいけないという気持ちと、溜まっていくテキストや課題への不安との間で揺れ、平然を装うことの難しさを感じました。ようやく回復した息子に続き、今度は親の私が感染し、さらに回復した直後には予防接種も受けていたにもかかわらず、インフルエンザにかかるという、非常に厳しい一か月を過ごしました。病気前にできていた学習のルーティンや感覚を取り戻すまでには時間がかかり、健康であることがどれほど大切かを、身をもって実感しました。
年明け最後の一か月、息子が見せた気迫には、親である私も圧倒されました。サピックスの夏以降に始まった土特やSS特訓を通して、長時間の学習にも耐えられる体力と集中力が、確実に身についていたのだと思います。これまで受けた合格力判定サピックスオープンや学校別サピックスオープンの結果はなかなか安定しませんでしたが、最後に追い込む息子の姿を見ていると、不思議と不安や焦りよりもきっと大丈夫だという信じる気持ちの方が大きかったです。
二月の受験本番はありがたいことに天候にも恵まれました。第一志望校に合格をいただいた後も、「走り切る」と約束したチャレンジ校への挑戦を最後までやめることはありませんでした。その姿から、結果以上に大きな成長を感じています。息子とこれほど密接に過ごせた時間は、きっと人生でもう二度とないのだと思います。怒涛の受験年、あっという間に過ぎ去りましたが、振り返ると、とても貴重で、かけがえのない幸せな時間でした。最後にサピックスの先生方、大変お世話になり、ありがとうございました。