親子で塾と走った2年間 ―プリントと自信を積み上げて
第一志望の合格発表のとき、息子は併願校の受験中でした。一緒に結果を確認すると決めていたため、私は一人で落ち着かない時間を過ごしながら帰りを待っていました。帰りの電車の中で、まず平均点と合格最低点を一緒に確認すると、息子の表情がみるみる曇っていきました。合格最低点が想定より高かったのです。家に着いてもなかなかパソコンに向かおうとしないため、私が代わりにログインしました。画面に現れたのは「合格」の二文字。「受かってるやないかー!」と思わず背中を叩くと、息子はほっとしたように笑顔を取り戻しました。すぐにSAPIXへ電話をかけたあの瞬間を、今も鮮明に覚えています。これまでの努力が実ったのだと、胸がいっぱいになりました。
SAPIXに通い始めたのは新5年生の2月。周囲より遅いスタートで、最初は戸惑いの連続。とても苦労しました。通塾日数が他塾より少なく、家庭学習が中心だったことがSAPIXを選んだ理由で、それまでの習い事も最後まで継続しました。しかし、学習の進度ははやく、必要な家庭学習は量も種類も多く、親子で目が回るような日々でした。それでも授業の復習を軸に、算数の基礎力トレーニング、国語の言葉ナビ、理科のコアプラスに計画的に取り組みました。知識問題は努力が点数に直結したので、毎回の授業中のテストで少しずつクラス内の順位が上がりました。それが自信となり、自ら学習量を増やすようになっていったように思います。
6年生の夏期講習までは毎日楽しく通い、日々のデイリーチェックのテストでも、掲げた目標を達成したときは喜び、至らなかったときは悔しい思いをバネに、次につなげてきたと思います。しかし6年生の9月、過去問演習を始めると難しさに気持ちが沈み、学習量も減少。反動のように遊びの時間も増え、親の声掛けだけでは追いつきませんでした。SAPIXに相談し、先生方にも支えていただきながら何とか立て直しました。12月に入り、残りの授業日数や未着手の過去問の数を一緒に数えた頃、ようやく受験生としての自覚が芽生えたように思います。それ以降は無理をさせ過ぎず、親としては体調管理を最優先にしました。
山のようなプリント教材を前に、親は整理に追われました。息子は「これだけはやる」と決めた課題は最後までやり抜いてきたと思います。積み上げたプリントの束は、息子の目に見える自身の裏付けになりました。本番当日、「これだけやったのだから大丈夫」と声を掛ける根拠にもなり、私自身の心の支えでもありました。
そして手にした合格。ここまで努力を続けた息子を、心から誇りに思います。