受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾普通部

諦めないこと

 双子の息子達は3年生の9月~3月まで地元の大手塾に通っていたが、レベルが合わず退塾。その後は5年生2月(新6年生)にサピックスに入るまでは家庭学習のみで中学受験対策をしていた。通信教育はせず、親が参考書を使い教えていた。

 5年生の志望校診断サピックスオープンを2回受け、あまりの成績の悪さに入室を決意。志望校合格実績がダントツのサピックスに決めた。6年生からの入室で果たして合格できるほどの実力がつくのか不安ではあった。しかし、このまま家庭学習では限界だと痛感した。

 息子達は入室テスト~最後の11月マンスリー実力テストまで、クラス落ちせずに1番上のクラスで安定して良い成績を取ることができた。しかし、科目別に見ると理科が偏差値40台を連発。算数が偏差値65~70位を取れていたため、なんとか4科目偏差値で相殺されていた。とにかく理科が苦手。興味も薄いためか、頭に入らない。どうしたらよいかわからず、先生に相談する。先生のアドバイス通りにしても、SS単科で理科を取っても、成績は全く上がらず。

 志望校である慶應普通部は理科がとにかくクセ強で、サピックスの理科の先生でさえ頭を抱えるほどの難問奇問。とてもではないが太刀打ちできそうもない。しかも配点は4科目100点ずつ。理科の配点が国語・算数よりも低ければ、少しは可能性があるかもしれないが。お先真っ暗…。しかし、どうしても合格したいなら、今からでも基礎からやり直すしかない。やり直しはなんと1月に入る少し前、冬期講習が始まる少し前から始めた。

 理科の全てのプリントを分解し、デイリーステップ、知識の総完成、ポイントチェック、コアプラス確認テストなど、同じ種類のプリントを最初から集めてクリアファイルにまとめて復習させた。また、志望校対策プリント、記述の総完成、知識の50題など後期に渡されたプリントも順番にまとめて復習させた。もちろんコアプラス、コアプラス+は言うまでもなく徹底してやり込む。すると、たった2週間程度で大分基礎が固まり、息子の中で少し理科への苦手意識がなくなり、自信がついたように感じた。塾の理科の授業でもクラスの上位の得点を取れるようになった。

 最終的に最後の最後まで理科に苦しめられたが、入試の際にはその理科に救われた。慶應普通部でも、その他の学校でも得点源の算数でミスや空欄を出してしまい撃沈したものの、理科で挽回するというミラクルが起きた。実際、直前期にどれ程理科の偏差値が上がったのかは模試がなかったのでわからないが、たった1か月でも伸びる、という事を息子達を通して実感した。

 「最後まで子供は伸びます!」。この言葉は本当だ。最初はあまり信じていなかったが、実際に経験した今は信用しなくてすみませんという気持ちだ。最後まで諦めずに自分を信じてやり抜く事が合格への近道だと感じた。