受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 逗子開成中学校

男子三日会わずは刮目して見よ

 親の目で見、感じているよりも遙かに、子供は、底知れない吸収力で多くを学び取り、感じ、自分の物にしていると実感した中学受験でした。

 そして、「沢山受けても行く学校は一つ。だから、本当に行きたい学校しか受けない」「今受ける学校も、6年先の大学も自分で決めたい」と、志望校を最終的に定めた12月、出願をしてゆく1月に息子は言い切りました。普段は非常に穏やかでマイペース、言うことの面白い息子が、自己に覚醒したような顔で静かに言い切ったこれらの言葉に集約されていったような受験でした。

 通塾初期の頃は、算数が得意でしたが、4・5年生の頃から自分の興味の追求と重なるのか社会科がグイグイ伸び始めたのは良いのですが、「僕、文系キッズだから」と呑気な事を言ったときは、男子校を志望しながらそれはない!と親は焦りました。それでも、夫が動画サイトで中学受験を意識した理科や算数の面白いコンテンツを視聴させたり、サピックスの先生のポイント解説動画を何度も見せるなどした中で、算数・理科を学ぶ面白さに立ち戻ってくれました。

 6年生の秋以降、SS特訓の単科の解き直しや過去問の提出が捗っていないのではないかと見えた時に、ご相談に乗って頂いたサピックスの先生が「平常授業、土特、SSの授業の内容をしっかり理解していれば充分です。サピックスの授業はそのように出来ています」と仰った言葉を信じて、息子が超絶にマイペースに取り組んでいるとしても、もはや焦らず、通塾している中で濃密に勉強、習得出来ているんだと腹をくくり直すことが何度もありました。

 私は、環境を整えても、お恥ずかしいほど、息子の勉強に口を出さずにおりました。勉強の伴走を丁寧にしてくれたのは夫です。夫が最後まで一貫した事は、①結果に一喜一憂しない。②必ず毎回、授業の内容を振り返り、息子にレポートさせた(自分の言葉で説明が出来るまで待った)。③自分の現在のポジション・順位を振り返らせた。④それぞれの教科・単元の中で、解らない・解らなかった事を抽出させて、それらに対してどう取り組むかを息子と夫が話し合った。⑤親はドンと同じスタンスで居て(これが難しい…)、その時折の子供の感情に寄り添う。本気を出す、やり切るのは息子本人でしかないといつも話す。というものでした。

 サピックスの教材や授業は、親の大人目線で見ても、素晴らしいなあ私も受けたい!と願うような練りに練られたものであり、それぞれの先生方を信頼しておりました。先生の「男の子は、伸びる時に爆発的に伸びる。最後の最後まで伸びる。自分自身で志した学校なら、必ず自分自身で合格を勝ち取る」というお言葉を信じる事しか出来ていなかったにもかかわらず、息子の細かな成長と強みを見抜き、支えてくださった先生方、職員の皆様、警備の方々、切磋琢磨した仲間達、夫に心の底から感謝申し上げます。有り難うございます。