受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 広尾学園小石川中学校

受験は株!

 サピックスは息子のように成績の伸びない子にとっては、すこぶる残酷な塾だと思います。授業日が終わった後からも、最後の最後まで鬼のようにテキストが届き、受験生を追い掛けてきます。そこで、オンリー・ワンの作戦を立てることが大切だなあと思います。ちなみに、ウチの子は、生徒会の副会長も、ピアノの稽古事も、もちろんゲームも最後まで続けてくれました。

 まず理科。最近の入試問題が、新作ばかりだと感じました。夏の大三角なんて絶対出ないし、豆電球も絶滅危惧種、世はLEDの時代なのです。「コアプラス」だけでは太刀打ちできない。そこで、敢えて、理科をギャンブル科目にはせず、それよりも算数、それもスタンダードつまり、点数になる=努力が報われる問題、これに絞り、冬から終盤戦、ひたすらやりまくりました。

 SS特訓も、夏に難関校向けクラスを受講するため他校舎に通い始めましたが、時間がムダに流れていくばかり。息子にとって、奇問をやる時間は、死んでいるのと同じ! そう思い切って、秋の途中で脱退、元の校舎に戻りました。そして、それを機に相談の末、「いちばん下のクラス」に入りました。先生曰く「そこで無双せよ!」という作戦です。これは大正解で、毎回授業で圧倒的1位を取って帰ってくることで、本人のモチベーションが爆上がりになりました。終盤、平常授業のクラスもどんどん上昇していき、ゼッコーチョーで本番に突入、競馬でいうと最終コーナーを外から全力疾走で駈け抜ける感じでした。

 もう一つ役に立ったのは、出願状況を直前までリアル・タイムで注視しながら志望校を検討したことです(サピックスはもちろん、赤字で示してくれるサイトが良かった)。株の値動きを見ながら投資をするような感じでしょうか。どの学校が、去年より受験生が多いまたは減少したか、午前か午後で差はあるか、科目は2科目か4科目か、男子の出願数、募集と合格との人数差、うんぬん…。2月1日の本命校以外は、その動きを見ながら、受験校を直前ギリギリまで吟味しました。

 入試は、確率の勝負、相対的勝負であって、問題のムズカシサの勝負ではない! 株価を追い掛けるように作戦チャートを立て、親子で戦い続け、冬になってから、絆が深まりました。息子も大変でしたが、親も疲れた。終わったら、ヘトヘトになり、妻は寝込んでしまいました。