受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 明治大学付属明治中学校

何一つ無駄なことなどなかった3年間

 新4年生から入室した娘(と母)にとって、サピックスの教材は想像以上に難易度の高いものでしたが、母も必死で教えながら一心不乱に打ち込んできました。1度だけ6年5月に学校の林間学校に浮かれ、偏差値が10下がるという危機がありましたが、「これでは今までやってきた自分に申し訳ない!」と持ち直し、その後は集中することができました。

 SSが始まった頃、何をどのようにどれくらい家庭で学習したらよいか悩んでいたので、思い切って校舎に電話したところ、担当の先生や苦手教科の先生が丁寧に教えて下さいました。頂いたアドバイスをもとに、この頃から母の助けは必要なくなり自走していきました。

 サピックスでの全てのテストが終了した後、母から見ると『我慢の時』と思える1月。経験から母がとやかく言わないことが一番だと思ったので、声掛けは一切せずにただ集中できる環境づくりと栄養バランスの取れた食事の提供に徹しました。

 感染症対策もできることは全てしたつもりでしたが、入試本番の1週間前に5歳下の弟のクラスが学級閉鎖、1月31日に弟がインフルB型と判明。よりによって今!?と思いながらすぐに弟を実家に隔離し、こちらのバタバタ感や不安、心配を出さないよう娘が普段通りに生活できるよう努めました。

 その日激励電話を頂いた後、娘は「SAPIXに通ってよかった。まだやめたくない」と泣いていました。友達との時間やゲーム、旅行…犠牲にしたものも多くありましたが、価値あるものを確実に手に入れているのだ。と、まだ何も成し遂げた訳ではないのに私も涙してしまいました。

 無事に受験当日を迎えはしたものの、終わってから「算数の途中でお腹が痛くなって、大問二つ集中できなかった」と言われ、落胆を隠せず気の利いた言葉をかけてあげられなかったことを後悔しています。翌日も別の学校を受験することになるだろうと覚悟して見た合格発表。ピンクの桜が目に入ったことが信じられず、呆然とする母の横から聞こえる娘の歓声は今でも忘れられません。腹痛というトラブルに耐えられたのはサピックスのテストで場数を踏んだことと、「今ここで試験官に手を挙げたらここで終わってしまうかもしれない」という娘の意地と底力だと思います。早実には届きませんでしたが、入室当初、雲の上の上の存在であった学校へ挑戦する舞台へ立ち、全て出し切った結果に満足しています。

 これから受験を迎える皆様へ。テストの結果に一喜一憂…します! 人間ですから。テストの度にケアレスミス…します! 小学生ですから。けれどもこれらは全て2月1日以降の本番への布石です。諦めずにお子様を見守ってあげて下さい。ご健闘心よりお祈りしております。

 最後に、これまでご指導して下さった全ての先生方、受付、事務面で支えて下さった方、警備員の皆様、本当にありがとうございました。