受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 早稲田実業学校中等部

勇者の背中

 自分の中の小学生といえば、まだまだ遊ぶことが仕事。中学受験はその真逆の大きな試練を与えることになるので、仕事から帰り、寝ている息子の顔を見ながら「受験は本当に息子の為になるのだろうか」と、最後まで自問自答したことを思い出します。息子の意思は確認したものの「親が勧めるなら」「親の期待に応えたい」との気持ちが大きかったのではないかと感じています。これから受験を迎える皆さまにとって、少しでも参考になればと思い、夫婦で気を付けたことを記載いたします。

○通塾期間全般

メンタル面

 勉強については絶対に怒らない。テスト結果が悪い場合「理解できてないところが見つかってよかった! ここで間違えたところが理解できれば100点だ」と前を向かせ、間違い直しを意識させる。良い結果の場合「●●を頑張ったかいがあったね!」等の努力したプロセスをほめる。さらに「勝って兜の緒を締めよ」と繰り返し伝え、気を引き締める。

学習面

 早く寝かせ6時半には起きて基礎トレをさせることで朝に強い子供にする。できるだけ親が家庭学習内容や進捗管理をし、効果的な学習につなげる(なかなか辛い)。思うような点数が取れない時は塾の先生に相談し、教材の活用方法や強化ポイントを教えていただく。

○受験直前

1月は悔いのない時間を過ごすことの重要性を伝え、息子の意向も確認した上で何を何時に勉強するかをスケジュール化。冬期講習・正月特訓の復習だけでなく、間違えた問題を徹底的にやり直す。

受験前日~2月3日までの献立も事前に決め、食材も一週間前に準備。親がバタバタして息子の焦りにつながらないよう、あらかじめ準備。

「頑張れ」という言葉で息子を鼓舞するのではなく、冷静に注意深く受験に臨むように伝える。解けない問題が出ても、周りも解けていないと思って動揺しない。サピックスで3年頑張れたのだから、普段通りの自分が出せたら合格できる。試験は学力だけでなく、メンタルも試されていることを理解させる。

 3年間に及ぶサピックス生活の中で、継続的な努力と挑戦、そして挫折を繰り返すことで、メンタル面が強く逞しくなったことは極めて大きな副産物でした。受験当日に親と別れ一人で受験会場に向かう息子の後ろ姿は、まさに一人で戦う強い意志を持った勇者の背中でした。私はその後ろ姿を一生忘れません。

 最後に、信頼できるサピックスの先生方、受付の皆さんや警備員さん、息子と一緒に切磋琢磨したサピックス生の勇者たちには、大変感謝しております。皆さんがいなかったなら、息子は、ここまで成長していなかったでしょう。本当にありがとうございました。受験が終わった息子が一番夢中になっているのは、小学校の友人と放課後「鬼ごっこ」をすることです。勇者といえど、やはりまだまだ子供。残りの小学生約2か月をしっかり遊んで、4月から大きく羽ばたいて欲しいものです。