さぴあインタビュー/関西情報
イエズス会のリーダー教育で、
世界の課題を解決する
有為な人間を育成
六甲学院中学校・高等学校 校長 髙橋 純雄 先生
上智学院との法人合併で
新しいかたちの高大連携を実現
サピックス小学部
関西統括責任者
立見 貴光
立見 まず、貴校の歴史からお聞かせください。
髙橋 本校は、カトリックの修道会の一つであるイエズス会によって1937(昭和12)年に設立されました。イエズス会が日本で最初に創設した教育機関は上智大学ですが、中等教育機関として最初につくったのは本校です。戦後に完全中高一貫教育を行う新制の中学校・高等学校となって現在に至りますが、2016年に、本校の学校法人が上智大学を運営する上智学院と合併した関係で、旧校名の六甲中学校・高等学校から現在の校名へと変わりました。
イエズス会が日本で経営している中高一貫校は、本校のほかに、神奈川の栄光学園、広島の広島学院、福岡の上智福岡の3校があります。以前はおのおの別の学校法人でしたが、4校の教育理念は同じなので、上智大学を中心に協力し合い、イエズス会としての教育をより深化・発展させていこうという目的で、一つの学校法人となったのです。同じ学校法人のなかに大学と中高一貫校とがありますが、本校を含む4校は上智大学の付属校でも系列校でもありません。しかし、上智大学を中心に4校は積極的に交流しています。
立見 4校間での生徒さんたちの交流もあるのですか。
髙橋 はい。上智大学が中心となった、4校コラボレーションの企画も増えています。たとえば2023年の春休みには、SDGsがテーマのプログラムと、イエズス会としてのリーダーシップ育成をテーマにしたプログラムの二つが実施されました。そのリーダーを務めたのは、上智大学に進学した4校の卒業生たちです。また、2020年には新型コロナの影響で実現できませんでしたが、4校から希望者を募り、上智大学の学生がリーダーとなって、タイで体験学習を行う企画もありました。そうした体験学習も今後は増えていくでしょう。さらに、上智大学の先生を招いて授業をしてもらうこともあり、法人合併のメリットはいろいろなところに出てくると思います。
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