受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

確かな学力と豊かな人間力を養い
「安心・尊敬・信頼」される
次世代のリーダーをめざす

清風南海中学校・高等学校 校長 平岡 正 先生

中2は富士登山と東大訪問
中3は全員でカナダ研修へ


中1生は校内にある畑を使い、農作業を通じて生命の大切さを学んでいます

松本 そうした自然に触れる経験は、特に都会の子どもたちには、貴重ですね。

平岡 そうですね。校内にも1000㎡の農園があり、中1が技術・家庭の時間に農作業を体験します。作物は世話をしなければ枯れてしまうわけですから、作物を育てることで命の大切さを教えるという狙いもあります。この農作業を通じ、生徒同士の助け合いの精神も培われていきます。

 また、中2では富士登山に挑戦しますが、登山を希望しない生徒は富士樹海散策をして、河口湖で1泊した翌日、バスで東京に行き、東京大学を見学するという行事もあります。東大見学は、「みんな、東大をめざしなさい」という意味で実施しているのではありません。中学生のうちに日本の最高峰の教育施設を見せてあげたいからです。自分を高めることはとても大切です。こういうことをやって、人のために尽くしたいと思っても、そのノウハウや技術がなければ、達成できません。だからこそ、自分を高める必要があるのです。日本の最高峰である富士山にチャレンジしたり、最高学府の東大を見学したりするのは、生徒に上をめざしてもらいたいからです。当日は、教室を借りて、東大で客員教授を務めている卒業生が講演をし、現役の東大生がキャンパスを案内してくれます。

松本 海外研修にもいろいろなメニューがあると聞きました。

平岡 以前は富士登山と東大見学を中3で行い、中2はニュージーランド研修を実施していたのですが、新型コロナによって、従来どおりのニュージーランド研修ができなくなってしまいました。そこで、昨年からは富士登山と東大見学を中2で実施し、中3は、10月にカナダ研修を実施することにしました。これは語学研修を中心とした内容で、以前のニュージーランド研修と同様に、2~3人の班に分かれて1泊2日のホームステイをします。さらに、バンクーバー大学の学生にキャンパスを案内してもらうといった内容も含まれます。

24年11月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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