受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

確かな学力と豊かな人間力を養い
「安心・尊敬・信頼」される
次世代のリーダーをめざす

清風南海中学校・高等学校 校長 平岡 正 先生

国公立大学をめざす2コース制
学校内は自習環境も充実

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松本 さて、貴校ではコース制を導入されていますが、「スーパー特進コース」と「特進コース」には、どのような違いがあるのですか。

平岡 前者は東京大学や京都大学、医学部医学科などの最難関の国公立大学をめざすコースで、中学では3クラスです。後者は大阪大学や神戸大学などの難関国公立大学への現役合格をめざすコースで、4クラスあります。両コースとも、おおむね高2までの5年間で6年分の学習を終え、高3では受験対策に特化した指導を行います。

 授業時間は、月曜から金曜までが7コマ、土曜が4コマの合計週39コマで、公立校の約1.5倍を確保しています。両コースとも国公立大学受験を前提に、文系・理系のどちらかに偏らずまんべんなく学びます。どちらのコースも教材・進度は同じですが、演習量や「学びの深度」が異なり、成績を考慮して、学年末に入れ替えを行います。

松本 SGHに指定されていた当時は、高校にもグローバルコースを設けていらっしゃいました。SGHは、2021年度に国の事業としては終了しましたが、貴校はその後も、独自の取り組みを続けていると聞いています。

平岡 SGHの時代には、探究的な取り組みを行い、海外校とのつながりもできました。それをなくしてしまうのはもったいないので、本校独自のカリキュラムとして「グローバル探究ゼミ」というものをつくりました。これは、希望者を対象とした、高1・2の2年間のプログラムで、参加者は現在、高1が80名、高2が60名ほどです。グループで調べ学習や発表を行い、SGH時代から交流のある海外校との国際シンポジウムを実施しています。この国際シンポジウムは、中学から積み上げてきた探究活動の集大成となるものです。

中川 ところで、貴校は自習環境も整っているそうですね。

平岡 はい。全学年が自習に利用できる場所があり、高3向けの大きな自習室もあります。いずれも朝7時から利用可能で、放課後は基本的に夕方6時まで、高2・3は夜7時まで利用できます。また、各学年で放課後の補習も行っており、教員も夕方6時まで学校にいるので質問もできます。

 校内には予備校の講師を配置している部屋もあり、希望する中1から高3まで約90人の生徒が、夜8時までそこを利用することができます。なお、そこで行っているのは、予備校が用意しているプログラムではなく、あくまでも本校授業のフォローです。また、本校の卒業生を中心としたチューターの学生が来てくれています。そのほかに、医学部の学生ともオンラインでつながっており、医学部に関する質問などに対応してもらっています。

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松本 それでは最後に、貴校をめざす受験生と保護者の方々にメッセージをお願いいたします。

平岡 どんな生徒に入学してほしいかとよく聞かれるのですが、わたしは清風南海に来たいと思っているお子さんなら誰でも歓迎します。ただ、偏差値で判断して選ぶのではなく、本校の教育方針をよく理解してもらいたいと思います。それが、皆さんの考え方と合致しているのであれば、ぜひ入学していただきたいですね。

松本・中川 本日は、たいへん貴重なお話をありがとうございました。

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24年11月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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