受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

共学化後も変わらぬ「関学精神」
さまざまな経験を通じ
生徒自身の可能性を広げる

関西学院中学部 中学部長 宮川 裕隆 先生

キャンプやマラソン大会など
心と体を鍛える伝統行事が多数

先生写真
中学部長 宮川 裕隆 先生

立見 教育の五本柱のうち、まず「キリスト教主義」に関する取り組みを教えてください。

宮川 礼拝はほぼ毎日、試験や行事があっても欠かさず行います。1時間目の授業後の20分間を使い、讃美歌を歌い、聖書を読み、教員が話をしたり、時には生徒が交代で話をしたりします。また、聖書の授業は週に1回あり、キリスト教の教えに基づき、人間が生きていくうえで大切なことを学びます。それに付随した奉仕活動も行っています。募金活動のほか、本校独自に、街頭で骨髄バンクへの登録を呼び掛けたりもしています。

岡澤 次に、「体育」に関する取り組みには、どのようなものがあるでしょうか。

宮川 入学後すぐに関西学院千刈(せんがり)キャンプ(三田市)で2泊3日のオリエンテーションキャンプを行うのですが、そこではわざと水をまいたグラウンドで、みんな泥んこになりながら、一つのボールを追い掛ける「メチャビー(めちゃくちゃなラグビー)」というゲームをします。ここには「人のために泥をかぶれる人間になれ」という教えを込めており、本校の中学教育はそこからスタートするのです。

 次に、中2になると、電気の通ってない無人島の青島(岡山県瀬戸内市)で3泊4日のキャンプをし、大自然のなかで仲間のために奉仕する精神を培います。全員で草刈りなどをして、みんなのために、次に使う人のために汗を流します。そして、最終日にはキャンプファイヤーをするのですが、その際に、一人ひとりが残りの中学生生活について自分の決意をみんなの前で述べます。それ以外は、何をするかは各班に考えさせてプログラムを作ります。釣りをする班もあればカヤックをこぐ班もあり、それを各班に付く大学生のリーダーがサポートしています。

 また、先ほどお話しした「駆け足」の集大成として、11月にマラソン大会があり、男子は8km、女子は6kmを走ります。この行事も、自分の体を鍛えなければ人を助けることはできないという考えに由来します。このように、本校の行事には「他者のために自分を生かす」という理念が、どの場面を切り取っても込められているのです。

25年2月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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