さぴあインタビュー/関西情報
共学化後も変わらぬ「関学精神」
さまざまな経験を通じ
生徒自身の可能性を広げる
関西学院中学部 中学部長 宮川 裕隆 先生

中3の演劇コンクールは
生徒が脚本から衣装まで
立見 次に「芸術」の分野では、どのような取り組みをされているのでしょうか。

サピックス小学部
西宮北口・住吉校
岡澤 卓哉
宮川 集大成としての取り組みとなるのが、中3生が11月の文化祭で行うクラス対抗の演劇コンクールです。生徒たち自身で台本を書くほか、演出、大道具・小道具、衣装、音響、照明などもすべて生徒が担当する総合芸術です。日々の授業では、たとえば美術の時間に版画を制作したり、技術の時間に木工作品を制作したりするわけですが、この演劇コンクールは、そうしたいろいろな経験を駆使してつくり上げるわけです。
岡澤 脚本も書くというのは、貴校の教育の五本柱の一つである「読書」で培ったことばの力を、芸術の方面につなげるというような役割もあるのではないでしょうか。
宮川 それは、もちろんあると思います。本校は長年、探究型学習の走りといえる「読書」という授業があります。また学校として本を読む読書を推奨していますので、生徒たちの読書量は多いと思います。それが表現することにもつながっているのでしょう。脚本係の生徒は、中3の夏休みに書き始めます。この時期にそうしたことができるのは、高校受験のない中高一貫校だからこそですね。
岡澤 続いて「英語」について教えてください。

約7万冊の蔵書のある中学部専用の図書館。広い室内の一画にはソファ席も設けられています
宮川 昔から「英語の関学」といわれるほど、英語教育には力を入れています。大学受験がないので、受験のための英語ではなく、「使える英語」を大切にしています。実践的な英語力を身につけるための取り組みが、毎週行う英文レポートの作成と「多読」です。また、日本人教員とネイティブ教員によるティーム・ティーチングを導入し、ネイティブの発音や表現を学んでいます。中2・3では週1回、英語でレポートを書く授業も行っています。本校では2月に英語の弁論大会も実施しており、冬には多くの生徒がその原稿執筆に挑戦します。それを、ネイティブ教員を含めた英語科教員が細かくチェックし、選出された代表の生徒たちが英語弁論大会に出場するのです。
立見 海外研修はどのような内容なのですか。
宮川 夏休みに、中3の希望者を対象としたインド親善訪問旅行とオセアニア英語研修旅行があります。インド親善訪問旅行は、本校らしい体験学習の一つで、夏休みに9日間かけて訪問するものです。40年ほど前にインドの貧しい村に井戸を贈るために校内で募金を行い、寄付したことがきっかけで訪問を始めました。毎年10~20名の生徒が参加し、現地の方々との交流などを行っています。一方のオセアニア英語研修旅行は、コロナ禍で一時中断しましたが、昨年度から再開しています。こちらは、ニュージーランドのクライストチャーチで19日間のホームステイをしながら、現地校で授業を受けます。
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎













