学校説明会レポート
恵泉女学園中学校
2026年6月4日(木)
「聖書」「国際」「園芸」を柱に、“自分らしさ”を見つける6年間
教育の柱に「聖書」「国際」「園芸」を掲げる恵泉女学園中学・高等学校は、1929年の創立以来、世界に目を向け、平和を実現する人の育成に力を注いでいます。創立者は、新渡戸稲造の勧めでアメリカのブリンマー大学に留学し、日本YWCAの設立にも尽力したクリスチャンの河井道。ミッションスクールではありませんが、プロテスタントの信仰を基盤とした人格教育に力を入れています。
この日の説明会では、校長の本山早苗先生が、同校の教育の柱である「聖書」「国際」「園芸」に沿って、その特色を説明しました。最初は、「聖書」に象徴されるキリスト教教育について。同校では、すべての学年で聖書の授業を設定しており、毎朝礼拝を行っています。とりわけ、生徒自身が自分のことばで話す「感話」を設けているのが特徴で、中1は原稿用紙約3枚、高校生になると、7~8枚にわたって自分の考えを綴り、みんなの前で発表します。本山先生は「この感話を通して、生徒たちは他人の考えを知り、その内容を自分自身の考えと照らし合わせることで、自分はどう生きていくべきか、思考を深めます。わたしはこれを『人生の探究活動』と呼び、生徒一人ひとりが自分の価値観を確立させる機会として大切しています」と述べました。
次に「国際」については、多様性が重視され、かつ変化の激しい国際社会においても、他者理解を深めながら、自分の意見を発信するための英語力の養成を大切にしているとのこと。中学では、クラスを二つに分け、少人数授業を行う一方、こまめな小テストや「直しノート」を活用して基礎力を身につけます。高校生になると、高1では2段階、高2では3段階に分けた習熟度別授業を実施。さらに、中3から高2の全生徒が参加する校内英語スピーチコンテストなどを通して、実践的な英語力を伸ばしていきます。その結果、中3生のほとんどが英検®準2級以上、高3生の2割が準1級以上を取得しているそうです。
国際交流も活発で、カナダまたはオーストラリアで行われる2週間の短期留学や、オーストラリアやニュージーランドの現地校で学ぶ3か月のターム留学などがあります。部活動や課外活動で忙しい生徒には、国内にいながら“英語漬け”の5日間を過ごす「グローバルスタディーズプログラム」を用意しており、毎年80~90人の生徒が参加しています。
そして、最後に本山先生が触れたのが、中1と高2で必修となっている「園芸」です。中学生はジャムを作ったり、山梨県の清里高原でファームワークを行ったりと、動植物と触れ合いながら、自然との共生とは何かを学びます。高校生になると、草花の色や高さなどを考慮しながら花壇のレイアウトを考える「花壇設計」にチャレンジ。本山先生は「過去には、この授業をきっかけに都市緑化や建築の道を選んだ生徒や、薬草への興味が高じて薬学部に進学した生徒などがいます」と話し、園芸の授業が生徒の進路選択の幅を広げていることを明かしました。
希望進路実現に向けた学習支援も充実しています。指名制の補習や多彩な講習を通して、生徒たちの基礎学力の向上に努めているほか、すべての生徒が利用できる自習室では、現役の女子大学生が個別の学習相談に対応しています。
ここ数年は、大学進学者のうち半分が文系学部、4割が理系学部、残りの1割が芸術系学部に進んでおり、総合型選抜などの年内入試で進学を決める生徒は2割程度で、多くは一般入試にチャレンジしているとのことです。最後に、本山先生は「本校は“自分らしさ”をとことん追求できる学校です。お子さんの“自分らしさ”を見つける環境として、本校を選んでいただけたらうれしく思います」と締めくくりました。
2027年度の中学入試は、例年どおり、2月1日午後(2科)、2日午前(4科)、3日午後(2科)の3回行われます。午後入試の受験者については、試験教室内の自席での飲食を認めているとのこと。複数回受験者には繰上げ合格候補者決定の際に優遇措置を用意しているそうです。

ガジュマルの木が枝を広げるメディアセンターは、約9万冊の蔵書を誇る図書室、目的に応じて使い分ける二つのコンピュータ教室、学習室、放送スタジオなどを備えており、生徒たちの学びを支えています
恵泉女学園中学校
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