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学校説明会レポート

学校説明会レポート

学習院女子中等科

2026年6月17日(水)

本物に触れる体験を通して自分を磨き、知性と品性を身につけた人物の育成をめざす

1885年に設立された華族女学校を前身とする学習院女子中・高等科は、設立当初から「その時代にふさわしい知性と品性を身につけた人物」の育成をめざしています。生徒たちはさまざまな授業や学習活動を通して、自分たちが「ダイヤモンドの原石」として互いに磨き合っていることを実感しながら、人としての正直さや思いやりを育み、互いに高め合う学校生活を送っています。

SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会は、SAPIX教育事業本部本部長の広野雅明先生による入試分析から始まりました。広野先生は、秋以降の模試結果を基に、合格の目安となる偏差値や併願パターンなどを紹介した後、「同校の入学試験は、答えだけでなく、途中経過を書かせることが特徴の一つです。年によっては、調べる問題や作図をする問題などが出題されますが、難問奇問はありません。SAPIXの授業をしっかり受け、秋から過去問に取り組めば十分に対応できます」と解説しました。

続いて、教頭の家本佳代子先生が学習環境や教育内容、学校生活について説明しました。キャンパスには14万冊以上の蔵書を備えた図書館をはじめ、温水プールを備えた総合体育館、理科4分野それぞれに専門教員を配置した講義室・実験室など、充実した施設が整っています。また、学校生活については「行事が大好き」「わたしは今磨かれているんだ」といった生徒自身のことばを紹介。授業や部活動、委員会活動、日々の友人との対話などを通して、生徒たちがみずから考え、成長を実感している様子が伝えられました。

1学年は5クラス編成で、毎年クラス替えを実施。学年全体を5名の教員で見守る「学年主管制」を導入しています。教育の柱としては「本物に触れる」「過程を大切にする」「表現力を身につける」の三つを掲げ、生徒が学びを深める機会を数多く設けているのが特徴です。たとえば、中1の道徳では作法を学び、茶道部によるお茶会で実際に体験する機会があります。また古文では、中等科ではオリジナルのテキストを用い、高等科でも教科書を読むだけでなく、平安時代の装束に触れたり、十二単を身につけて動いてみたりする授業も行われています。「こうした『本物に触れる』経験によって、文字だけでは得られない『五感を通した学び』につながります」と話す家本先生。「ともすれば、“答えらしきもの”は簡単に手に入ってしまう世の中になりましたが、本当にそれでよいのでしょうか。本校では、生徒一人ひとりが疑問に思ったことを掘り下げ、それを自分のことばで伝えることを大切にしています」と続けます。

授業では、「進度」よりも「深度」を重視しています。極端な先取り学習は行わず、理科や社会でも、中学の学習内容を入口としながら、気づけばさらに深い学びへと進んでいる「積み重ね」を大切にしています。さらに、卒業までの6年間を通じて、体育の授業が週3コマあることも特徴です。校内に温水プールを備えているため、中1・2では年間を通して週1コマの水泳の授業があります。家本先生は「泳ぐことは、自分の命を守るために大切なスキルです。最初は泳げなくても徐々に力がつき、最終的には個人メドレーをこなせるほど上達します」と話しました。

続いて、入試についての説明がありました。帰国生入試は1月に約15名、A入試は2月1日に約90名、B入試は2月3日に約40名を募集します。補欠はB入試から出されます。A入試とB入試の両方を受験した場合、加点などの優遇措置はありませんが、ボーダー付近に位置している場合は補欠発表の際に配慮があります。出題傾向については、「記述問題が多いということは、0点にはなりにくいということです。部分点を取れるように、知らない人にも伝わる書き方を心がけてください」とアドバイスがありました。最後に、家本先生は「卒業生はよく『生涯の友だちができた』と話します。人生のさまざまな転機で味方になり、力を与えてくれる本校の卒業生ほど心強い存在はありません」と締めくくり、説明会は終わりました。