受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

学校説明会レポート

学校説明会レポート

獨協中学校

2026年6月29日(月)

学問を修め、知性を磨くことを通して人格の形成をめざす

獨協中学・高等学校は、1883年創立の「獨逸学協会学校」を前身とする完全中高一貫の男子校です。初代校長を明治時代の啓蒙思想家・西周、第13代校長には、戦後、第3次吉田茂内閣で文部大臣を務めた天野貞祐が務め、現在でも、教養と理性を重んじる人間教育を推進しています。

この日の説明会であいさつに立った校長の坂東広明先生は「本校では幅広い学びを通して生徒の自己肯定感を高めながら長所を伸ばし、豊かな心、正しい心構え、確かな知性を身につけた品格ある人格を育てることを方針としています」と語りました。

同校では、中高6年間を2年ごとに3期に分け、男子の成長に合わせた教育を行っています。まず、中1・2は「基礎学力養成期」とし、自学自習の習慣づくりを重視。生徒は自分の「獨協手帳」に学習計画や振り返りを記入し、英語・数学では単元ごとの小テストで学習内容の定着を図ります。理解が十分でない生徒には指名補習を行う一方、発展的な学習を望む生徒には特別講習や体験学習、専門家による講演会などを用意しています。

中3・高1の「学力伸張期」では、論理的思考力を養います。中3では1年間かけて研究論文を作成し、テーマ設定から調査・研究まで生徒自身が取り組みます。また、蔵書数8万冊以上の図書館を活用した読書会や、学校周辺の史跡を巡る文学散歩など、さまざまな学びの機会も設けています。そして、高2・3の「学力完成期」では、高2までに高校課程を終え、高3では進路に応じた演習中心の授業を展開。大学進学においては、系列校推薦制度を利用して、獨協医科大学や獨協大学へ進学する道も開かれています。

続いて、入試広報室長の古池俊明先生が特色ある教育について説明しました。同校では外国語教育に力を注いでおり、英語は週6時間行われる授業のうち2時間を実践的な活動に充て、中2以上を対象にオンライン英会話も実施しています。海外研修も充実しており、高2全員が参加するハワイ修学旅行をはじめ、希望者対象のイギリスでのホームステイ(中3・高1)、ニュージーランドでの短期留学(高1・2)とターム留学(高1)、世界最古の国立公園であるアメリカのイエローストーンを訪れるサイエンスツアー(高1・2)など、多彩なプログラムがあります。

英語だけではなく、第二外国語としてドイツ語教育にも注力しています。同校はドイツ外務省が主催するドイツ語学習支援制度「PASCH」のパートナー認定校で、中3から自由選択科目としてドイツ語を学ぶこともできます。毎年、数名がドイツ政府の招待による短期留学に参加するほか、学校独自でもドイツ研修旅行を実施しており、期間中は現地の生徒たちと環境問題などをテーマにした学び合いの機会が得られます。

環境教育も特色の一つです。ホタルが生息するビオトープや屋上菜園を活用した探究活動を軸に、小学校への出前授業、学会発表などにも取り組み、環境への理解と社会貢献の意識を育んでいます。

最後に古池先生から、2月1日の午前・午後、2日、4日に行われる入学試験に関する説明がありました。「過去問演習では、60%以上の得点を目標に、正答率30%以上の問題を繰り返し反復し、知識を積み重ねていく力を養うことが大切」とのことです。古池先生は「倍率などの数字に惑わされず、『この学校で学びたい』という思いを大切にしてください」と受験生にエールを送り、説明会は終わりました。