学校説明会レポート
山脇学園中学校
2026年6月10日(水)
生徒一人ひとりの「志」を育て、他者や社会に貢献できる女性を育成
1903年に實脩(じっしゅう)女学校として創設された山脇学園は、建学の精神に「豊かな教養と高い品格を身につけ、社会で活躍する女性の育成」を掲げ、生徒一人ひとりの能力を最大限に伸ばし、「志」を育てる教育に力を注いでいます。
この日の説明会では、最初に校長の西川史子先生があいさつに立ち、「本校が大切にしている『志』ということばには、自分が心に決めた目標や決意をめざす『自己実現』と、他者を思いやる心に基づく『社会貢献』という二つの意味があります。自己実現を図るだけでなく、それが社会や人の役に立ってこそ、幸せを感じて生きていけるのです」と語りました。
同校では、生徒が将来に向けて「志」を醸成できるよう、6年間を2年ごとの3段階に分けた教育プログラムを用意しています。まず、中1・2で自律的な学習習慣を培い、続いて中3・高1で主体的な学習姿勢と探究的な学び方を身につけます。そして、最後の高2・3では、文理別・習熟度別のクラスで、希望進路の実現を目指し、課題解決力を育成します。
授業において重視しているのは、将来、何をするにしても必要となる「総合知」と「非認知スキル」の育成です。まず、「総合知」とは、人文科学・社会科学・自然科学のすべての分野の知を融合させた力で、英語コミュニケーション力や論理的思考力なども含みます。この力を複合的に育むため、中学では「総合知育成プログラム」を実施。技術の授業ではロボット製作を通してIoTの基礎を学び、「探究基礎」の時間にはデータサイエンスへの理解を深め、「ELSI」(科学倫理)では「やってよいことか、よくないことか」を倫理、社会、法的判断に照らして考えます。さらに中3・高1では、培った力を生かして個別の探究活動に取り組み、自分の興味・関心と社会実装との結びつきを考えます。
一方、「非認知スキル」とは、創造力や協働力のような数値化できない能力です。同校では学校行事や部活動、芸術鑑賞会などをその育成の場としているほか、心の状態を整えて良いパフォーマンスを引き出す「ごきげんマネジメント」や、コミュニケーションゲームを通して共感力を育む「ドラマエデュケーション」などにも取り組んでいます。
続いて、学習進路部長の高桑浩一先生が、学習と進路支援について説明しました。同校では、人生を主体的に生きる力を身につけるため、対話型学習やグループ学習に加え、発表の機会をたくさん設けています。また、自習室では補習や、チューターによる学習支援を行っているほか、放課後や長期休暇中には希望制の多彩な特別講座も開講しています。
生徒一人ひとりの「志」に向き合う進路指導にも力を入れています。高桑先生は「『志』は、やりたいこと、やれること、やるべきことの三つが重なるところにあります。中学・高校時代は、まず自分や社会について知り、勉強に励んで、やれることを増やし、自分の可能性を広げることが大切です」と話しました。その一環として、大学や各分野の専門家と連携した教育を展開し、東京慈恵会医科大学附属病院産婦人科での体験授業や北海道大学との環境調査をはじめ、中学生から参加できるキャリアプログラム「Project 4H」などを実施しています。
こうした取り組みの結果、生徒たちの進路は多彩で、2026年3月の卒業生241名は、82大学162学科へ進学。国公立大学には過去最多の22名が合格しました。
最後に、入試広報部長の堀江綾先生が2027年度入試について説明しました。変更点として、2月1日は一般A(4科)と英語A(2科)、2月4日は一般C(4科)と英語C(2科)の試験があり、それぞれ同時出願が可能となります。同時出願の場合は2科・4科それぞれで合否判定が行われるため、合格のチャンスが広がります。また、定員や帰国生入試の日程にも変更があります。詳細は学校ホームページでご確認ください。

英語を楽しく学べるイングリッシュアイランド、約6万5000冊の蔵書を持つラーニングフォレスト、350席以上を備える自習室のセルフスタディアイランドなど、さまざまな施設が生徒たちの学びを支えています