学校説明会レポート
国学院大学久我山中学校
2026年6月16日(火)
男女それぞれの特性を伸ばす学習環境の下、勉強・部活動・学校行事に全力で取り組む
東京都杉並区にある国学院大学久我山中学高等学校は、首都圏では珍しい男女別学の中高一貫校です。授業は男女別に行い、それぞれの特性を伸ばす一方で、部活動や学校行事、委員会活動は男女合同で実施。互いの特性を認め合いながら成長できる環境を整えています。国学院大学の付属校ですが、例年9割以上の卒業生が国公立大学や難関私立大学へ進学しています。
この日の説明会では、入試広報部の梶善之先生が教育方針や男女別学の特色について紹介しました。「学園三箴」と呼ばれる同校の教育理念は「忠君孝親」「明朗剛健」「研学練能」の三つ。現在では「規律を守り誇りと勇気をもって責任を果たそう」「たがいに感謝の心をいだき明るいきずなを作ろう」「たゆまざる努力に自らを鍛えたくましく生きよう」という実践目標として受け継がれています。梶先生は「AIの台頭やグローバル化が加速する現代では、数年先の価値観を予測することさえ容易ではありません。そのため、現在では実践目標の『規律』はあくまで『自律』的なものとして、『感謝』は互いの『尊重』の上に立つものとして、そして『努力』は『自己実現』に欠かせぬものとして、日々の学校生活の標となっています。これらを通して、“人としての土台”を築く精神は守り続けたい」と語りました。また、勉強だけでも、部活動だけでもなく、その両方に全力で取り組む学校生活は「きちんと青春」というスローガンに表されていると説明しました。これは卒業生のことばが基になっており、「何事にも前向きに取り組み、失敗してもやり直すチャンスをくれる学校」という意味が込められているそうです。
同校では、「男子と女子では成長のスピードや、学習への取り組み方、思考方法に違いがある」との考えから、校舎と授業を男女別としています。梶先生は「それぞれの特性に則した学習や情操教育を受けられ、部活動や学校行事では男女が協働する術を身につけることができます。共学と別学の良さを兼ね備えた環境といえるでしょう」と話しました。
進路を見据えたコース制も特色です。男女ともに最難関国公立大学や医学部医学科をめざす「STクラス」を設置し、主要教科は先取り学習を行い、中3から高校内容に入ります。校外模試や外部資格試験対策を行う「ST演習授業」は、中学では必修、高校では希望制です。
また、男子部には、学業と部活動を両立しながら難関大学への現役合格をめざす「一般クラス」があります。そこでは「得意を伸ばし、苦手を克服」をモットーに、少人数授業や習熟度別授業による手厚い指導を行っています。一方、女子部の「CCクラス」は、グローバルリーダーの育成をめざすコースです。日本の伝統文化や歴史を学びながら英語による発信力を磨き、留学生や障がいのある人との交流、英字新聞づくりなどを行う体験型学習プログラム「Global Studies」を中1から高2まで週2時間実施しています。両クラスとも夏休みには希望制の「応用講座」と指名制の「フォローアップ講座」を開講するほか、全員参加の「放課後個別学習ルーム」も設けています。
国学院大学の付属校として、日本文化に触れる機会も大切にしています。男子部では中2で能楽師から舞や謡を学ぶ「能楽教室」を実施します。また、中1で柔道、中2で剣道を学び、中3以降はいずれかを選択し、高3では武道大会を行い、武道を通して「感謝」の心を学びます。一方、女子部では「女子特別講座」を開講。中1の「ことば」から始まり、中2の「華道」、中3の「茶道」、高1の「能楽」、高2の「日本舞踊」、高3の「礼法」と、日本の伝統文化を段階的に学びます。

中1・2の「自然体験教室」や、東京理科大学・杏林大学との高大連携による実験・出張授業などを実施。理科特別プログラム「くがラボ」では、解剖実験や富士山フィールドワークなどの体験活動も行われます