学校説明会レポート
大宮開成中学校
2026年7月7日(火)
新プロジェクト「NEXT20」が始動。基礎学力の向上と探究学習の充実を図る
1942年創立の大宮洋裁女学校が学校法人開成学園に組織変更したのは1959年。同じ年に大宮開成高等学校が設立され、2005年に中高一貫部を開設し、大宮開成中学・高等学校となりました。校訓「愛・知・和」の下、「調和のとれた人間教育」を実践しています。
この日の説明会では、校長の松﨑慶喜先生が「学力をどう伸ばすか」「『真の生きる力』をどう育むか」という二つのテーマを挙げて説明しました。松﨑先生は「開校以来、本校は、確実な進路実現に向けて学力を伸ばすことを大切にする一方、『真の生きる力』を育むため、みずから問いを立て、自分の足で長い人生を歩む力を身につけられるよう、探究学習や国際交流にも力を注いできました。この双方のバランスが取れた人間教育が大切だと考えています」と話しました。
学力向上に向けて、月曜から金曜までは1コマ50分の7限授業、土曜日は1コマ90分の2限授業で、十分な授業時間を確保しています。毎週の小テストや課題を繰り返すことで、学習習慣の定着も図っています。
中1・2は「生活記録ノート」を、中3〜高2は「自己管理ノート」を使用します。学習計画や小テストの結果の記録に加え、一日の振り返りを2行でまとめるもので、それに対して、教員や保護者がコメントを返します。教員は学習方法も確認して助言し、生徒の自己管理力を養っています。
高校では教員と生徒の二者面談を頻繁に行い、担任以外の教職員も模試のデータ分析や小論文指導などを担当します。また、「かかわり合って伸びていく」という考え方の下、自習室や職員室前のホワイトボードを活用しており、そこでは日常的に、教員に質問したり、生徒同士で教え合ったりする姿が見られるそうです。
こうした指導が実を結び、2026年春は、中高一貫部の卒業生のうち、17名が東京大学を含む国公立大学に、29名が早慶上理に、86名がGMARCHに合格しました。
続けて、もう一つのテーマである「真の生きる力」を育む学びとして、探究学習についても説明がありました。同校では、探究学習やプレゼンテーションに力を入れており、中1は「身近な環境」、中2は「日本」、中3は「世界」をテーマに、みずから課題を設定し、調査から発表まで取り組みます。
希望者を対象とした国際交流プログラムも多彩です。高1全員が参加する7日間のオーストラリア海外研修のほか、中3から高2までの希望者を対象としたセブ島夏期留学プログラム、国際交流クルーズ、3か月ターム留学プログラムなどが用意されています。
さらに、学力向上と探究学習の双方を推進する新プロジェクト「NEXT20」が、中高一貫部の開設20周年を機に2025年度から始動しています。学力面では、東京大学や京都大学、医学部への進学をめざす最上位の「TXクラス」を新設します。
現在、中1・2は習熟度別に「Tクラス」と「Sクラス」の2クラスで編成され、中3からは「TXクラス」を加えた3クラス体制となります。「TXクラス」は、現在の中2生が中3に進級する来年度設置され、最先端の理系分野で活躍する人材の育成をめざします。
学習のフォロー体制も強化しています。中学全学年で、放課後の20分間を使って、その日の授業内容を復習する「レビュータイム」を設けています。「TXクラス」では、東京大学入試を見据えた高難度の問題に挑む「中3ハイレベルゼミ」も開講します。
キャリア教育の充実に向けては、医系支援プログラム「MPP(Medical Pioneer Program)」を実施。県内の拠点医療機関と連携し、医療の幅広い分野に触れる実習や研修を行います。また、「国際平和を理解する15歳を」という目標を掲げ、2025年から、中3生を対象に3泊4日の「沖縄国際平和研修」を実施し、世界の課題や国際平和への理解を深めます。
最後に、2027年度中学入試の変更点について説明がありました。1月12日午後に、募集定員20名の「算数選抜入試」を新設します。算数1科目で選考し、一般入試よりも応用力や思考力を問う問題を多く出題するとのことです。詳細は学校ホームページで確認してください。
個別ブースが約200席ある自習室や、生徒の主体的な学びを支える「ラーニングコモンズ」を併設した図書館など、充実した施設がそろっています