学校説明会レポート
フェリス女学院中学校
2026年7月3日(金)
キリストの教えを通じて知る
「For Others」の精神
belle関内で開催されたこの日の説明会は、サピックス教育事業本部本部長の広野雅明先生による入試分析から始まりました。「国語は記述量が多く、算数はその場でしっかりと思考して解く力が問われ、社会では世界の課題を自分事として考える力が求められます」とし、「SS特訓でのフェリス向けの問題や過去問などでフェリスが求める学力の方向性をていねいに確認しながら、対策を進めることが大切です」と解説しました。
続いて登壇した校長の阿部素子先生は、フェリス女学院の歩みを紹介しました。同校は1870年、アメリカ人女性宣教師メアリー・E.キダーが横浜にあった外国人居留地のヘボン博士の施療所の一角で英語教育を始めたことを起源とし、今年で創立156周年を迎えます。阿部先生は「教育に恵まれない日本の女子への教育を使命と捉え、キダーは周囲の反対を押し切って来日しました。その精神にならい、“Be a Brave Pioneer”(勇敢な先駆者たれ)ということばが今も生徒たちに受け継がれています」と説明しました。
教育の土台にあるのはキリスト教信仰です。毎朝の礼拝や聖書の授業、自己の生き方を見つめ直す修養会を通して、一人ひとりがかけがえのない存在であることを伝えています。そして、聖書に記された「For Others(他人のために)」の精神が、生徒たちの心に深く根づいていくのです。
リベラルアーツを礎とした学びで「自分の頭で考える力」を育む
続いて、入試広報部長の近藤華子先生が教育内容について説明しました。同校が大切にしているのは「リベラルアーツ(教養主義)」です。近藤先生はこれを「偏見や権威にとらわれず、論理的・批判的・創造的に思考できる自由な精神・知性を育む教育です」と説明します。中1・2では基礎学力と学ぶ姿勢を養い、中3・高1では三浦半島理科研修や沖縄フィールドワーク、広島研修旅行など、体験と出会いを通して視野を広げます。そして、高2・3では進路に応じた学びを深めていきます。
探究学習は2025年度からカリキュラムを刷新し、中1から高1まで段階的に実施。中学では、「ジェンダー平等」(中1)、「生命」(中2)、「ビジネス」「沖縄」(中3)と、学年ごとにテーマを設定し、高1では、たとえば「フェリスの土壌多様性を探る」「第三次世界大戦を考える」といった、各自で決めたテーマに取り組みます。近藤先生は「探究学習をはじめ、あらゆる場面で、自分で考え、決めて、実行することを大切にしています。本校には、教員の授業への情熱、伸び伸びと自分を表現する生徒、対話と尊ぶ文化、そのような自由な学びを育む土壌があります」と締めくくりました。
横浜・山手の丘の上に建つ校舎。間もなくリニューアル工事が完了する生徒ホールは、生徒がプロのデザイナーのアドバイスを受けながらデザイン案を作り上げました
フェリス女学院中学校
TEL:045-641-0242