学校説明会レポート
桐朋中学校
2026年7月10日(金)
仲間を認め合う心が自主性を育てる一人ひとりが主役になれる学校生活
桐朋中学校・高等学校は、JR「国立」駅と「谷保」駅から徒歩約15分の閑静な場所にあります。キャンパスには、武蔵野の面影を残し、生徒たちからは親しみを込めて「みや林」と呼ばれる雑木林が広がっています。
この日の説明会は、広報部長の河村理人先生の「お子さんが本校に入学したら、3年後、6年後にどのように成長しているのかを想像しながら話を聞いてください」という呼び掛けから始まりました。
同校の教育目標は「自主的態度を養う」「他人を敬愛する」「勤労を愛好する」の三つです。河村先生は、「『○○くん、すごいな』という敬愛の気持ちが『ぼくもやってみよう』につながり、勤労を通じて、『○○くん、ありがとう』という思いが『次はぼくがやるよ』へと変わっていきます。敬愛と勤労が、自主的精神を育みます」と語りました。
同校では、入学直後から委員・係活動が始まり、全員が何らかの役割を担います。近年、生徒たちに特に人気が高いのが秋に実施される1泊2日の「クラスの日」です。決められた予算内で、行き先から活動内容までを生徒自身が話し合って決定します。「簡単に多数決で終わらせるのではなく、全員が納得できるまで議論することを大切にしています。行事ごとに異なる生徒がリーダーを務めるため、全員が主役になれるのです」と河村先生は説明しました。
自主性と個性を尊重する校風
「正解のない問い」に向き合う学びを展開
続いて、今春、都内の私立大学に進学した卒業生のKさんが登壇しました。「桐朋の良さは、生徒一人ひとりの自主性や個性が尊重されているところです。桐朋には、生徒全員が、自分らしく、居心地良く過ごせる環境があります」と振り返ります。さらに、「さまざまな個性や才能を持つ仲間と出会い、自分とは異なる考え方や得意分野に触れたことで、世界が広がりました」と語りました。
授業では、与えられた問題を解くだけではなく、みずから課題を設定し、正解のない問いについては意見を交わしながら考えを深める学びを重視しています。河村先生は「クラスメートとの対話を通して、正解にたどり着くまでのプロセスにもさまざまな方法があることを知ります。そうした過程を大切にしています」と説明しました。
最後に河村先生は、「6年間の学校生活のなかで、生徒は自分なりに“歩み”を重ねながら着実に成長していきます。そして卒業するときには、自律的に学ぶ力を身につけ、自主性を持った一人の青年になっています。卒業生一人ひとりを見ていると、そう感じます」と締めくくりました。
校舎内のさまざまなところに「共用スペース」が設けられています。そこには自然と人が集まり、交流が生まれています